――各楽曲のレコーディング時に、何かエピソードがありましたら教えてください。高槻 『Before the Nightmare』は、ebaさん節のあるカッコいい曲だったので、エモさを出したいと思って歌いました。思っていたよりスムーズに収録が終わって、「本当にこれでよかったのかな?」って少し心配になったのを覚えています(笑)。
『嘘つきダーティ』は歌うのが大変でした(笑)。テンポが速い上に言葉数がすごく多くて、息継ぎをする場所がないんですよ。あと音程の高低差もすごくて、サビなんかは結構ギリギリ地声で歌えるくらいのキーだったりして……でも、そのギリギリぶりが命を燃やして歌っている感を高めてくれて、カッコよくなったかなと思います。
――『Love myself, All myself』のボーカルは、また印象がガラリと変わりますね。高槻 この曲は、変に癖や抑揚をつけず素直に歌いたいな、と。なので、今までの楽曲とはちょっと歌い方が違うと思います。
感情を込めると重くなるし、サラッとしすぎると意味がない、という感じでバランスを考えながら歌って、結果的には自分の表現したいものが作れました。
この曲は、歌うたびに表情が変わるような気がしています。聴いてくださる皆さんの心境や体調によっても感じ方が変わるんじゃないかな……そうなるといいなと思っています。
――初回限定盤には、表題曲のMVとメイキングを収録したBDが付くそうですね。どんな映像になっているか、また制作秘話がありましたらお聞かせください。高槻 MVは『Before the Nightmare』の世界観をそのまま汲んでいただいて、どちらが夢でどちらが現実なのか分からない世界を彷徨うというストーリーです。プロジェクターを使った演出があったりして、どこか儚くて美しい感じのMVになったと思います。
撮影の際にはちょっとした演技パートがあって少し恥ずかしかったんですけれど、全力でやりました(笑)。
――メイキング映像では、どんなところが観られますか?高槻 現場入りしたところから丸一日ずっとカメラで追っていただいて、インタビューや子役の女の子とイチャイチャしたりしているところが観られます(笑)。
あと熱海の廃旅館みたいな場所でロケをしたんですが、MV本編とは一味違う撮影現場の昭和な雰囲気も味わってもらえるんじゃないかなと思います。
――ジャケットも不思議な世界観ですよね。これはどんなイメージで制作されましたか?高槻 ジャケットは、背景がゆがんでいることで「現実世界だけどなんだか夢の中」みたいな世界観を狙いました。
日が暮れるまで待って夜の街を歩きながら撮影したのですが、冬に撮ったので結構寒かったです(笑)。この時の衣装が素敵だったので気に入って、MVでも同じものを着させてもらいました。
――表題曲にちなみまして、最近印象に残った夢がありましたらお教えください。高槻 ちょうど昨夜見た夢なんですけど、なぜか私がガラス張りの居酒屋でアルバイトをしているんです。そこに「ワンワンワン!」って外から犬の鳴き声が聞こえてきて。私が飼っている天ちゃんの声に似てるなと思って見たら、うちのお姉ちゃんが天ちゃんを連れて居酒屋に遊びに来てくれたっていう……どうでもよすぎる内容ですね(笑)。
――いやいや、聞いていてほっこりする内容でした! では最後に、ファンにメッセージを頂戴できますでしょうか。高槻 3rdシングルですが、改めてアーティストとしてまた新しいスタートを切ったような気持ちになっています。新たな私の一面を見てもらえると嬉しいです。全然違うイメージで作ったこの3曲を、何度も聴いて楽しんでください。
――3枚目ということで、そろそろ音楽制作にも慣れてきましたか。高槻 慣れてはいないですね(笑)。毎回テーマを決めたり、全然違うジャンルに挑戦しているので、「次は何をしよう?」「どういう方向に行こうかな?」って、いつも新鮮な気持ちですごくワクワクしながらやっています。
今後もかわいい曲とか電波ソングみたいな元気な曲とか、まだ歌っていないジャンルに挑戦してみたいので、この3曲から次につなげていきたいですね。
>>>【関連画像】高槻かなこさん3rdシングル『Before the Nightmare』のジャケットなど全て見る(写真5点)