• ラランド・サーヤらがアニメ制作、衝撃作も飛び出す『芸人アニメ監督』
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2022.05.24

ラランド・サーヤらがアニメ制作、衝撃作も飛び出す『芸人アニメ監督』

いおり監督 『OVER THE RAINBOW』より/(C)東映アニメーション


ラランド・サーヤ監督
『DeathMAtCH〜リアルに恋してる〜』
とある芸人の単独ライブ終わり。劇場の裏で人知れず起きるファン同士による戦い……出待ちバトル! 芸人へプレゼントを渡すため、今日も出待ち少女マチコは戦いに赴く……。

〈サーヤコメント〉
【企画・番組に参加した印象は?】
アニオタキャラじゃない私にオファーがきたのでびっくりしましたが、スタッフのみなさんも私がアニメに詳しくないことをわかった上で一から教えてくださったので、本当にありがたかったです。
普段、お客さんの前でネタ見せることには馴れているのですが、アニメはたった数分のためにあれだけの時間、あれだけの人が関わってくださって……今まで自分がやってきたことと異質でおもしろいなと感じました。今回「(アニメ作りって)こういう感じなのか」というのがわかったので、この経験を活かしてまた別のアニメを作ってみたいですね(笑)。
【作品のアピールポイントは?】
媚びていない作品です! 劇場の出待ちがテーマですが、私たち(ラランド)には出待ちって全然いなかったんです。周りの芸人たちから聞いた話をもとに作りました。みんな「(出待ちの人たち同士で)喧嘩してるっぽいんだよね……どうして?」みたいに大変そうで(笑)。そんな芸人たちの、「応援してくれるだけでこっちは幸せだよ」という気持ちが表現できたかなと思います。


ゾフィー・上田監督
『うさぎ』       
誰しもよく知る童話『うさぎとかめ』。神様に呼び出されたうさぎは自身の世間からの評判を知る。神様の力を借りて、世間からの評判を変えるため、うさぎはかめとの競争をやり直す……!

<上田コメント>
【企画・番組に参加した印象は?】
普段、相方と二人でネタをやっていて、「これはできないな」というアイデアのストックがいっぱいあるんです。そんな時にオファーをいただき、アニメって無限にやりたい放題できるじゃんって思い、「在庫あります! チャンスチャンス!」って気持ちになりました。でも、僕が最初に出したのは本当に紙一枚分くらいの台本だけです。それを何百倍とおもしろくしてもらって、すごく感動的でした。
お笑いのネタも、アニメも、あらゆる分野がそうだと思いますが、フタを開けてみたらウラには膨大な作業量があって。でも受け取る側は、それを一切感じずにただ、「おもしろい」とか「つまらない」とか言っている。もちろん、それでいいというのもあるでしょうけれど、ウラ側を知ったら知ったで、また違う面白さがあるなとも思いました。
ただ、自分にがっちり密着していただくような企画ははじめてだったので、(密着映像で)自分を端から見た時……「早く決断しろよ!」って思いました(笑)。
【作品のアピールポイントは?】
今まで本当に、自分の作ったものを「子供に観てほしい」って思ったことはなかったんですよ。僕のコントとか、何のいい影響も与えられないから、絶対に観ないでほしい(笑)。大人になってからちょっと腐った時に見て「ははは」って笑えるものを作ろうと思って、いつもはやっていたんです。でも今回のアニメは「子供にも観てもらえませんか?」という気持ちになりました。これを観てもらえたら、ちょっとキャパの広い大人になってもらえるんじゃないかな。


いおり監督
『OVER THE RAINBOW』
とある星では人間と『少し変わった』動物たちが共存し、のんびり日常を過ごしている。ちょっとヘンテコな動物たちの日常を覗き見るショートアニメストーリー。

<いおりコメント>
【企画・番組に参加した印象は?】
こういう番組に参加するのははじめてです。何の偉業も成し遂げていないのに、ご褒美みたいな企画をやらせてもらって、ありがたいです。いおりは美術大学を卒業していて、友達はみんなキャラクターデザインとかパッケージのデザインとか、そういう職業をしていますが、美大生にとって東映アニメーションさんとアニメを作るというのはひとつの夢じゃないですか。そこに、裏口から入学した気分です(笑)。それに、いつもフリップを使ってネタをしていますが、「(絵が)動けばいいのに」って思いながら手動で動かしたりしていました。だから、願いが全部叶った! という気持ちです。
スタッフのみなさんに自分の頭の中のイメージを全部くみ取ってもらえて、アニメーションならではのテクニックとかも教えてもらって、素晴らしい提案もどんどんしていただけたので、自分の想像以上のものができあがりました。
【作品のアピールポイントは?】
テーマは「無」です。無駄があるからこそ、意味のあるものに意味が生まれてくるじゃないですか……で、また別の話なんですけど、台無しって最高じゃないですか。だから、最後は台無しになります。「台無し」の「無し」も「無」ですね。だから、(スタジオでも)言いましたが、何も考えずに観てください。でも、いろんなところをかいつまんで観ようとしたら、膨大な情報量があって、観る人によって(印象は)変わります。たとえば、作品に中に「はひふへほ」が隠れているんですよ。「はひふへほ」を見つけられた人は、「ラッキー!」って思ってもらえたら嬉しいです。

(C)東映アニメーション

アニメージュプラス編集部

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