• 『ヤマト2205』はデスラーとスターシャの愛のドラマ! 山寺宏一&井上喜久子SP対談
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2022.02.09

『ヤマト2205』はデスラーとスターシャの愛のドラマ! 山寺宏一&井上喜久子SP対談

山寺宏一(左)と井上喜久子(右)/撮影=大山雅夫


★印象的なセリフに込めた想い★

——後章の予告編では、スターシャの「真実を伝える時がきました、ガミラスの青い血の真実を」というセリフが印象的でした。

井上 「いよいよこの時がきたんだな」という気持ちですよ。その言葉をきっかけに、いろいろな過去や真実が語られていく。自分としては、万感の思いを込めて演じさせていただきました。そして、そこから続くたくさんの言葉たちを台本で読んだ時は号泣しましたし、これを演じるのか、と……これをしっかり皆さんにお届けしなくちゃいけないという責任感を感じました。

——実際に演じてみていかがでしたか。

井上 今から思い返すと、自分自身がこれまで生きてきて感じた哀しみだったり、苦しみだったり、そういうものがすべてそのスターシャの言葉に乗せるためのものだったのかなと思うくらい、とても感情移入ができたんです。私自身は星の女王でもないのに(笑)。そして自分自身、その真実を語ったことによって浄化された気がしたんです。「そうだったんだ……」と。決して “楽しい過去” “嬉しい真実” ではないですが、それを語れたことが嬉しかったですね。

ーーそしてデスラーも、「古代、私ごと撃て!」というファンなら気になるセリフが、予告編で披露されていました。

山寺 あのセリフは原作でも有名で、伊武雅刀さんの名演が語り継がれており、もちろん僕も存じ上げています。でも、あまり意識しすぎてもなぁ……と。最近、「原作を気にしすぎているのは俺だけじゃないか?」と気付いたんですよ。他の作品で偉大な先輩を引き継ぐときもそうなのですが、「どうせ敵わないから」とか、つい気にしてしまって。

井上 真面目だから、山寺さん(笑)。

山寺 (引き継いだ先輩の演じ方に)似せようとか、そういうことを意識しすぎたかなとちょっと反省したんです。今回の『ヤマト』を見ていても(古代進役の)小野大輔くんと富山敬さんを比べたこともないですからね、自分の中で。スタッフも新しくなり、新しい脚本で、もちろん原作へのリスペクトはありつつ新たな『ヤマト』を作ろうとしている。まして今回は、原作にはなかったイスカンダルとガミラスの関係が語られて、その上での「私ごと撃て!」という言葉ですから。また違った重みがあると思うんです。だからとにかく、今回の台本とその瞬間の役の気持ちに向き合って演じました。

ーーでは最後に、ファンのみなさんにメッセージをお願いします。

山寺 前章を観てくださった方々は、後章がどんなストーリーになっているのか気になっていらっしゃると思います。特に今回は “STASHA” というサブタイトルが付いているので、スターシャとデスラーのことも気にしてくれていると思いますが……衝撃の事実が明らかになります。ぜひ、心してご覧になっていただければと思います。とにかく、愛の物語になっています。

井上 後章では『ヤマト』という素晴らしい世界の、ひとつの到達点が描かれていると私は感じています。素晴らしい音楽、迫力ある映像、そしてヤマトクルーや、デスラーや、スターシャたちの、愛に溢れたヒューマンドラマ。たくさんの感動が詰まっている素晴らしい作品になっているので、たくさんの方にこの感動を味わっていただきたいと思います。

山寺宏一【アベルト・デスラー役】
やまでら・こういち/アクロスエンタテインメント所属/最近のアニメ出演作は『ルパン三世』シリーズ(銭形警部役)、『銀魂 THE FINAL』(吉田松陽/虚役)ほか
井上喜久子【スターシャ・イスカンダル役】
いのうえ・きくこ/オフィスアネモネ所属/最近のアニメ出演作は『さよならティラノ』(ルクト役)、『プラチナエンド』(メイザ役)ほか

(C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2205製作委員会

アニメージュプラス編集部

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