KENNがファンへ贈る「甘酸っぱくて温かい」感謝のニューシングル

──では各曲の印象についてお聞きしたいと思います。まずは浦島さんの『Laughter』。

KENN　『Love Story』より、少し大人な雰囲気の爽やかな曲となっています。打ち合わせではバンドサウンドやR＆Bテイストという話が出つつ「ハモリが厚い曲にチャレンジしたいです」と浦島さんにお伝えして、イントロ部分にハモリを入れていただきました。メインボーカルとして歌うのとはまた違った技術が必要で、普段なかなか使わない脳の筋肉部分を動かしている感じがし、歌っていてすごく楽しかったです。

──続いて、Akiraさんの『聞こえていますか』。

KENN　「今の等身大のKENNがアイドルソングを歌ったらどうなるか」みたいなオーダーから生まれたこの曲は、ちょっと懐かしさも感じさせつつ、「今」風なテイストで仕上がりました。レコーディングもノリノリで歌えましたし、キャッチーですごく好きな曲の一つになりました。もし僕がライブでこの曲をアイドル衣装で歌うとしたら、どんな衣装になるのか気になっています（笑）。

──伊藤さんの『Honest』は、KENNさん自身が作詞を担当されていますね。

KENN　先に曲のデモをいただいてから歌詞を書き始めたのですが、その時に小さい頃親によく連れていってもらった大きい公園をテーマに書いてみたいなと思ったんです。そこで実際にその公園に何度も足を運んで、ベンチに座りながら歌詞を書いていきました。おかげでリアリティのある単語で歌詞を彩ることができたと思います。
大人になった分着眼点が違うので多少の変化は感じましたが、変わらない情景がそこにあって……いつでも僕を迎えてくれているように感じたんです。「大丈夫だよ」「なにかあったらずっとここにいるからおいでよ」と優しく包み込んでくれるような、そんな素敵な楽曲になったなと思っています。

──MVもファンにはたまらない仕上がりになっていますね。撮影はいかがでしたか？

KENN　撮影日は雨予報だったんですけど、ほぼ雨は降らず、僕の晴れ男としての実績がまた一つ刻まれたと勝手に自負しております（笑）。場所は茅ヶ崎だったのですが、僕がメジャーデビューしたバンドでライブをした土地だったりもしましたので、ちょっとした感慨深さもありながらの撮影となりました。
彼女に向かって話しかけるようなシーンでは、カメラを担当してくださっていた男性の方（妻子持ち）に彼女役をやっていただいています。その人と「最近どう？」とか「どっちが好きなの？　このジュース」みたいなやりとりをさせていただいて、不思議な感じでしたけど楽しいエチュードとなりました（笑）。
一つの理想型というか、ファンの皆さんから見て「こうだったらいいな」という風景が具現化されたMVになっていると思いますので、ぜひ楽しんで観ていただければと思います。

──最後にファンへのメッセージをお願いします。

KENN　皆さんに「サンキュー」という気持ちをお伝えしたくて制作したこのシングルですが、スタッフの皆さんと一緒に楽しい時間を過ごしながら作ることができました。その雰囲気がこのニューシングルに詰まっておりますので、ぜひいろんなシーンで聴いていただければ嬉しいなと思います。ちょっとくすぐったい感じのタイトルになってはおりますが、『Love Story』をよろしくお願いします。

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