• 古川慎が癖強めな「渇望」のミニアルバムで伝えたかったこと
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2021.11.17

古川慎が癖強めな「渇望」のミニアルバムで伝えたかったこと

古川慎さん

アニメ『ワンパンマン』サイタマ役、『憂国のモリアーティ』シャーロック・ホームズ役など数々の作品で主要キャラを演じる声優の古川慎さん。音楽活動もおこなっている彼が、11月17日にミニアルバム『ROOM Of No Name』をリリースする。本人作詞の新規楽曲5曲が収録されたミニアルバムの内容や、最近ハマっていることなど、古川さん自身についても伺ったインタビューをお届けする。
【Voice Feature:14 古川 慎】
――ミニアルバム『ROOM Of No Name』に収録される新曲5曲は古川さんの作詞曲となります。前作『from fairytale』に続き、今回もご自身の作詞曲でミニアルバムを作成することになった経緯をお聞かせください。

古川 経緯としては「新しいのを作ろうと思うんだけど作詞、どうする?」とスタッフさんに聞かれて、「あ、やります~」と答えた感じです(笑)。僕自身、作詞をすることが得意ではないにしろ、好きではあるので、 新しいのを作るならとやらせていただきました。ただ、前作はゆったり時間があったんですが、今回は結構ぎゅっとした期間で制作をしたので、なかなか大変だったなと。

――具体的にはどのくらいのスパンで?

古川 4月にオンラインライブをして、5月にミニアルバムを作ろうという話が出て、そこから「こういう曲が良いです」のやり取りをして、作詞して、8、9、10月で録っているみたいな状態ですね。

――それは結構ハードですね。アルバム自体はどういうテーマで制作されたのでしょうか?

古川 今回はまず、「ミニアルバムを作りましょう」というのがあった上で、どういう物を作りたいかという流れになったので、僕のやりたい楽曲のテイスト(ライトポップやロカビリーをやりたいなど)をヒアリングしていただいてから、制作していきました。テーマとしては僕が好きなタロットカードをテーマにする案も出たのですが、仮に今後タロットをシリーズ化すると、どんどん歌詞にしにくいものが残るだろうからきついなと思って、タロットシリーズはやめました(笑)。

――タロットカードだと78枚ありますものね。実際にテーマが固まったのはどのタイミングだったのでしょうか?

古川 実際にテーマが決まったのは収録が始まる手前ですね。僕自身、コロナ禍の閉塞感を感じている部分があって、部屋で何か拘束されているイメージで作ってみたいと思い、決まりました。

――そこから「ROOM」というタイトルが出てきたのですね。作詞は今回も曲が先でしょうか?

古川 そうですね。曲があっての作詞です。楽曲のイメージに合わせて詩を付けていきました。

――先に詞を付けること(詞先)はされないんでしょうか?

古川 詞先はやったことがないのですが、作詞をして、こういう楽曲でお願いしますと投げた時に、一発で自分が思った通りの曲になるかというと、ちょっと違うと思うんですよね。何度も細かなやりとりを重ねていくよりは、曲先の方がスムーズかなと思っていて……。でも、音の1つ1つをその場で精査できるような機会と時間があれば、詞先にも挑戦してみたいですね。難しそうですけど(笑)。

――今回収録されている新曲それぞれについてもお聞かせください。リード曲『Forsaken kiss』は全て英詞になります。こちらは元々、英訳をする前提で日本語詞を書かれたのでしょうか? 

古川 そうですね。作詞をする際は、英語になったらこうなるだろうなとある程度音のハマリを気にしていたんですが、自分が考え付く英語だとどうしてもハマらないけど、翻訳家さんなら別の言い回しをご存知だろう、とお任せした部分があるので、どの曲よりも悩む時間は少なかったです(笑)。「こういうのが歌いたいんです! ちょっとここの音数が日本語だとハマらないんですが、英語だとそこにマジックが効くと思うので、よろしくお願いします!」という感じで投げました(笑)。

――(笑)。翻訳されたものを見ていかがでしたか?

古川 想定よりもかなり単語の多い、濁流のような英歌詞が来まして……。元の歌詞より情報量も増えて抜群にかっこいいんだけど、こいつは歌うの大変だと思いましたね(笑)。

アニメージュプラス編集部

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