顔の形がおしりに見える名探偵が活躍するアニメ『おしりたんてい』。その劇場版である『映画おしりたんてい テントウムシいせきの なぞ』が、『東映まんがまつり』のメイン作品として2020年8月14日から公開予定だ。この作品のゲストキャラクターで、テントウムシ遺跡に近いテンテン村に住む少女パンタンを演じたのが小林星蘭さん。俳優として活躍しつつ、『若おかみは小学生!』の関織子(おっこ)や『僕のヒーローアカデミア』のエリなどで声優としてのキャリアも積み、高い評価を得ている。今回は小林さんにパンタンというキャラクターや、作品の魅力についてうかがった。
──今回の映画で小林さんが演じるパンタンは、どういう女の子でしょうか。
小林 パンタンはすごく元気な子です。カンフーもそこそこできるので、自信に満ち溢れてますね。おしりダンディが「危ないから帰りなさい」って言っても「私はできるから、行けるから」っていう感じでついて行く強い子です。ちょっとおっちょこちょいな部分もあるけどいい子だと思っています。
――ご自分と比べてどうですか。
小林 パンタンの体力が羨ましいですね。全然私は運動ができなくて。おっちょこちょいな部分は少し似てるんですが、あのパワフルさは羨ましいです。その体力がほしいって思いながら収録していました。
――劇中にカンフーを披露するシーンがありますね。『手裏剣戦隊ニンニンジャー』や『僕のヒーロアーアカデミア』など、アクションのある作品には出演されていますが、ご自身が闘うシーンは初めてでしょうか。
小林 闘うのは今までなかったと思います。技を出すときの気合も初めてやったので、ちょっと最初自信がなくて「大丈夫かなこれで」と思いながらやっていました。余裕のよっちゃん! っていう感じがいいのかなとか、可愛い子だから全力で叫ぶわけじゃないだろうけどカンフーができる子だしな、とかちょっと悩みました。
――今回は障害物を壊す程度でしたが、対人のアクションを演じることに興味はありますか?
小林 できるならやってみたいですね。でも実写の場合、それをやるには体力を付けるところから始めないと。まずは筋肉痛にならない程度に走るところからやろうかなって。
――どれくらい運動苦手です?
小林 50メートル走も9秒とかすごく遅いですよ。本当に遅かったときは10秒台とかいっちゃうし、水泳も苦手だし。ちょっと前に「アクションできそうだよね」って言われた時期があったんですが、本当は全然できません(照笑)。でもさすがにある程度できないと健康を保てないし、今年から頑張ってみようかなって思っています。
――パンタンは表情は豊かですが、今まで演じてこられたキャラクターに比べると絵柄的には一番シンプルですよね。その点で難しかったり、逆に楽だったりしたことはありますか。
小林 駄々をこねているときとかうれしいときとか、感情の動きがすごくわかりやすい部分がありました。それは線の数が少ないからこそかもしれません。気持ちを読み取る意味ではちょっと助かりました。

(C)Troll/POPLAR (C)2020東映まんがまつり製作委員会