『とある魔術の禁書目録』『とある科学の超電磁砲』をはじめとする「とある」シリーズのアニメ化を中心とした〈「とある」プロジェクト〉と、登録者限定デザインのTカード発行やグッズの販売、イベントなど様々な特典を提供するファンクラブサービス〈Tファン〉とのコラボによる登録者限定サービス〈「とある」プロジェクト×Tファン〉。その登録者を対象に3月30日に東京都内で開催された、TVアニメ『とある魔術の禁書目録Ⅲ』のキャストトークイベントのレポートをお届けする!イベントに出演したのは、「とある」シリーズで御坂美琴役を演じる佐藤利奈さんと、株式会社ストレートエッジ代表取締役社長の三木一馬さん。声優として、そして原作小説の編集担当としてシリーズの全てを知り尽くしている2人だけに、ここだけでしか聞くことのできない秘話が続々と飛び出した。佐藤 三木さんと2人でこんなイベントに出るのは珍しいですよね。
三木 最初に謝っておきたいんですけど……キャストの方々ではなく、僕ですみませんでした!
佐藤 そんなことないですよ(笑)。いいですよね、レアで。
三木 今日はもう佐藤さんに尽くすことだけを考えております!
2013年2月に公開された劇場版『とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-』から実に5年以上の間、ファンが待ち望んだTVアニメ第3期『とある魔術の禁書目録Ⅲ』について三木さんはこう語った。三木 非常にスムーズにいったというわけでもなかったんですけど、ここまでこぎつけることができたということは頑張れたかなと思っています。無事にたどり着けたことを喜んで頂ければ。
佐藤 禁書目録という作品はすごく長く続いているので、作るとなるとさあどこまで、みたいなことも大変じゃないですか。
三木 やるからにはいわゆる〈旧約〉の最後までいこう、というのは共通認識としてやっていました。3期ができる、ということになったときに、必ず最後まで届けたい、というのは目標として掲げました。もちろん反省もあるんですけど、届けることができたということはすごくやりきったな、という感じはあります。
※〈旧約〉は原作小説の第㉒巻までを指す。それ以降は〈新約〉として区別されている。イベントでは、『とある魔術の禁書目録Ⅲ』の中でどのシーンが一番面白かったのか、事前に参加希望者を対象に集計されたアンケートを基にしたランキングも発表された。見事に第1位に輝いたのは、「第6話 超能力者達」でのアクセラレータVS垣根帝督のバトルシーン。佐藤 松風(雅也)さん(垣根帝督役)が熱い想いで演じてくださった、というのをゆかち(井口裕香)とラジオで話したりしてました。
三木 垣根さんは悪役なんですけど人気があるのできっと皆さんもこのシーンを選んでくださったんだなと。佐藤さんが登壇するというのにこのシーンが1位になってしまうという(笑)。
佐藤 いいシーンですよ。アクセラレータには今期ちょっとウルッときちゃったんですよね、私。美琴としての視点を外して見るとやっぱり。ラストオーダーとのあのシーンとか、ずるいよねって(笑)。この人だって辛いことあったんだよな、みたいな。
三木 ようやくちゃんと主役になったというか。