• 【SennaRin】世界に響く歌声!澤野弘之の世界観が集結した1stアルバム
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2024.05.15

【SennaRin】世界に響く歌声!澤野弘之の世界観が集結した1stアルバム

写真:SennaRin

桐谷健太が主演したドラマ『院内警察』オープニングテーマ「NOD」で話題を集めたSennaRinが、待望の1stアルバム『ADRENA』(打消し線あり)をリリース。同作にはTVアニメ『BLEACH 千年血戦篇』エンディングテーマ「最果て」をはじめとした人気タイアップ曲に加え、suis(from ヨルシカ)が歌唱・作詞に参加した楽曲など独自の世界観あふれる新曲を多数収録。アニメ『進撃の巨人』の劇伴などでも知られる、プロデューサー・澤野弘之によるダークでスケールの大きなサウンドを、低音とハスキーボイスをエモーショナルに操りながら表現するシンガーSennaRin。アニソンの枠を越えて世界に訴えかける、唯一無二のアルバムが完成した。

■“喜怒哀楽”を注ぎ込んだアルバム

――『ADRENA』は日本には無い感じで、ジャンルにも縛られていないアルバムだなと思いました。

SennaRin:「SennaRinはこういう方向性でやっていくんだ!」というものが定まってきた今のタイミングで、アルバムというかたちで皆さんにお届けできることがとてもうれしいです。1stアルバムということで、デビューからの集大成ではあるけど、ここからがまた新たなスタートだと思えるアルバムになりました。

――その方向性というのはどういう音楽でしょうか。

SennaRin:私は暗い曲やバラードが好きで、澤野さんもダークな世界観を持った格好いい楽曲を得意とされているので、二人の得意なものの共通項、言うなれば“ダーク&サイバー”みたいなものを極めていきたいです。

――タイトルの『ADRENA』ですが、“打ち消し線”も正式表記ですか?

SennaRin:できたら表記していただけるとありがたいです。私がライブやレコーディングの時に、「アドレナリンが出ている!」と言うことに由来して付けました。後で気づいたのですが、『ADRENA』と線(LINE)で『ADRENALINE』になるんです!

――表題曲の「ADRENA」は、タイトルが決まってからできたのですか?

SennaRin:はい。私が「声だけで構成した曲を作ってみたい」と澤野さんに相談したところ、「せっかくならアルバムの表題曲で、イントロダクション的なポジションの曲にしよう」となって。素材として私の声をたくさん録って、それを何層にも重ねて作られています。

――「ADRENA」の歌詞には、「TO THE END」にも出てくる〈S.S.Dir.〉という言葉が出てきたり、他の収録曲の歌詞に出てくる言葉がたくさん出てきます。

SennaRin:タイトル曲ですしイントロダクション的な立ち位置だからこそ、できることをやろうと思いつきました。〈S.S.Dir.〉は、〈S〉は澤野さんとSennaRinの頭文字で〈Dir〉はドイツ語で「あなた」という意味で、つまり「澤野さんと私からあなたに送る」という意味になります。収録曲の歌詞を机に並べて、そこから少しずつ引用しながら書いていきました。どの言葉がどの曲から引用されているのか、ぜひ他にも探しながら聴いて欲しいです。

――ラストに収録の「AND/ARE」は「ADRENA」のアナグラムですよね。

SennaRin:はい。アルバムのアウトロダクション的なポジションの曲で、イントロダクションである「ADRENA」で使用した声の要素もたくさん使っているのですが、新たな声の要素や澤野さんのピアノなど、「ADRENA」には無い要素もたくさん含まれています。

――笑い声や泣き声も聴こえてきました。

SennaRin:それも私の声で、自分の“喜怒哀楽”を注ぎ込んだアルバムなので、声で喜怒哀楽を表現しました。もともとはレコーディング中にちょっと間違えて、思わず笑ってしまった時に、「今のが“喜”だから、じゃあ次は“怒”をやってみよう」という感じで録りました。

――いろいろな伏線が散りばめられていて、緻密に作られている一方で、そういう現場でのノリも込められているなど、とても面白い制作ですね。

SennaRin:ありがとうございます。「ADRENA」の歌詞に〈ADRENA Still 1:40〉という歌詞があるのですが、アルバムが始まって1分40秒で「AND/ARE」の一部がすでに流れているんです。それに「AND/ARE」には喜怒哀楽の感情や不協和音が入っていて、思わず「え!?」となる違和感がたくさんあるのですが、その違和感が心地良さに変わった時、アルバムをもう一度最初から聴きたいと思ってくれるんじゃないかと思っています。


ライター:榑林史章、編集:アニメージュプラス

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