• 宮崎駿監督とのエピソードも披露!加藤登紀子が「鈴木敏夫とジブリ展」を訪問!
  • 宮崎駿監督とのエピソードも披露!加藤登紀子が「鈴木敏夫とジブリ展」を訪問!
2024.04.15

宮崎駿監督とのエピソードも披露!加藤登紀子が「鈴木敏夫とジブリ展」を訪問!

(C)TOKIKO PLANNING CO., Ltd. (C)2022 Hayao Miyazaki / Toshio Suzuki (C)Toshio Suzuki (C)Studio Ghibli

加藤登紀子が5月12日(日)に神奈川・よこすか芸術劇場からはじまる「加藤登紀子 百万本のバラコンサート 2024」にちなんで、4月12日(金)に横須賀美術館で開催されている「鈴木敏夫とジブリ展」を訪問。自身が出演したジブリアニメ『紅の豚』への想いや宮崎駿監督との思い出、コンサートへの意気込みなどを語ってくれた。

「鈴木敏夫とジブリ展」の会場を訪れた加藤は、鈴木プロデューサーや宮崎監督の思い出話を披露しながら終始ご機嫌な様子でジブリ作品のポスターやパネルなどを鑑賞。「子供の成長過程と宮崎さんの作品がシンクロしてる」と思えるほど子育中は子供と一緒にひたすらジブリ作品を見ていたそうで、そのことを宮崎監督本人に伝えたところ「こればっかりはダメですよ」とたしなめられたといったようなエピソードなどを懐かしそうに語ってくれた。
また高さ3メートルの巨大湯婆婆&銭婆の“恋愛・開運”おみくじにも挑戦。開運おみくじで大吉を引き当てた加藤は、おみくじに書かれた「生きてみたら」という言葉を眺めながら嬉しそうに笑顔を見せていた。

鑑賞後に開かれた記者会見では、「鈴木敏夫とジブリ展」について「本当にコンテンツがすごくて、じっくり見たら何回見ても全部見れないほど」を大絶賛。加藤は『紅の豚』『風立ちぬ』『君たちはどう生きるか』の3作品を宮﨑監督の人生と深く関わる自伝的な三部作としてとらえているらしく、中でもアカデミー賞長編アニメーション賞を授賞した『君たちはどう生きるか』について「決定的な宮崎さんの自伝」とコメント。「宮崎監督が追求してきたテーマ全体に対するリスペクトとして賞が与えられたと思っています」と讃えつつ、「次の作品を楽しみにしていますというお手紙を書きました。本当に素晴らしいことだと思っています」とお祝いの言葉を述べた。

そんな宮崎監督作品となるジブリ映画『紅の豚』にマダム・ジーナ役として出演した加藤だが、ジーナがどういう女性かと宮崎監督に聞いた際に宮崎監督から「もう若くない」「もう一つはどんな時も男を奮い立たせるような美しい人である」「いよいよとなったら男を助けにいける、賢くて強い女性」という3つの条件を提示されたという。それを聞いて「女性にばっかり期待しすぎでは? もうちょっと男をちゃんとしなさいよ」と宮崎監督に抗議したところ、「無理ですから。男が頑張ると戦争とか破壊しかしないから」と言われたとのこと。主人公のポルコ・ロッソにジーナが「バカッ!」って言うセリフにはそんな想いが込められていたのか宮崎監督にはかなりこだわりがあったようで、アフレコでは「もっと怒ってください」「登紀子さんが生きてきた今までの全部の怒りをこの“バカ”に込めてください」と言われて36回もやり直しをさせられたといったような当時の収録裏話などを語ってくれた。

また劇中でジーナとして歌った挿入歌「さくらんぼの実る頃」とエンディングテーマの「時には昔の話を」も、加藤にとってはとても思い入れの深い曲であるという。映画公開の1年前に演奏シーンの参考映像を実写撮影するために当時原宿にあったロシア料理店「テアトロスンガリー青山」で「さくらんぼの実る頃」を歌ったときに加藤は宮崎監督と初対面。その場で仮録音という話になり、宮崎監督に「さくらんぼの実る頃」を聴いてもらうことになったのだが、そのときの仮録音がそのまま劇中本編で使用されたことには「ビックリした」と笑顔を見せていた。
加藤は今年の秋で歌手生活60周年を迎える。そのキャリアの中程の時期にそれまでずっと歌い続けてきた「さくらんぼの実る頃」、そして自分自身を書き綴った「時には昔の話を」が『紅の豚』に使われたことで、多くの人たちに歌手としての自分のあり方をハッキリと伝えることが出来たそうで、とてもありがたかったと宮崎監督と『紅の豚』という作品への感謝の想いを改めて口にした。

5月12日(日)より、よこすか芸術劇場からスタートする「加藤登紀子 百万本のバラコンサート 2024」について、加藤は「歌手というのは時をつなぐことが大事な仕事」という想いを込めて、今回のコンサートのテーマタイトルを「時をつなぐ歌」に決めたという。記者会見の最後にはアコースティックギターでジョンレノンの「イマジン」、そして「さくらんぼの実る頃」「時には昔の話を」を弾き語りで歌い上げ、コンサートへの期待感を高めていってくれた。

「いろんな歌に出会ってそれと対話をするように歌ってきた」と語る加藤が、「ひとり寝の子守唄」「知床旅情」「百万本のバラ」といった数々のヒット曲やオリジナルソング、訳詞を手掛けたシャンソンまで、約半世紀にわたる歌手人生と今を生きる時代への想いを込めて歌いたいと意気込みを口にした「加藤登紀子 百万本のバラコンサート 2024」。どのような素晴らしいステージになるのか、ぜひとも楽しみにしてもらいたい。

(C)TOKIKO PLANNING CO., Ltd. (C)2022 Hayao Miyazaki / Toshio Suzuki (C)Toshio Suzuki (C)Studio Ghibli

アニメージュプラス編集部

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