• 【ガンダムSEED FREEDOM】お蔵入りの幻映像も!プレミアムなトークを公開!
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2024.04.11

【ガンダムSEED FREEDOM】お蔵入りの幻映像も!プレミアムなトークを公開!

(C)創通・サンライズ


ここからは前回のスタッフトーク第1弾で予告されていた、お蔵入りとなった劇中冒頭のライジングフリーダムガンダムの発進&変形シーンを公開。CGチームと重田がほぼ完成というところまで作り込んだカットであったが、一瞬でモビルアーマー形態へと高速変形する映像を見た福田監督から「もっと重く、もっとしっかり変形を見せたい。いつもの『SEED』じゃない感じにしてほしい」との要望があり、全面的に作り直すことになったのだという。そこで変形プロセスを分かりやすく見せていたZガンダムの変形シーンを参考に試行錯誤を重ね、重田の提案したアイデアをムービーに集約。CGチームが映像を突き詰めていき、最終的に映画本編で流れた映像の完成にこぎ着けた。

そんな幻となったライジングフリーダムの変形シーンと参考にしたZガンダムの変形シーン、さらに実際に劇中で使われた完成映像が順番にスクリーンに映し出されると会場からはどよめきが。ゆっくりと変形させることで「出撃したライジングフリーダムがどういった機体なのかをちゃんと見せて印象付けたい」という福田監督の意向も踏まえて修正していったとのことだが、「監督が『トップガン マーヴェリック』をそのタイミングで見てて『やっぱCGってこうだよね!』と言っていたこともあって、頑張りましょうとなりました(笑)」と藤田がぶっちゃけると客席からは笑い声が。
結局完成に至るまでこの僅か数秒のシーンを13回ほど作り直したとのこと。「多分ここでしかこの動画は見れません」と仲プロデューサーが断言する貴重な映像を堪能した観客たちから、福田監督の演出意図を汲み取って映像に反映させる重田の技術、さらに多大な苦労を積み重ねながら映像を仕上げたCGスタッフ陣の努力に対して大きな拍手が送られていた。

他にもこだわりのカットとしてシーンに合わせた専用色を作ってもらい、作画と同じようにパーツ毎に色を変更させてゾンビのような雰囲気を意識して作ったというオルドリンの防衛隊がカナジへ侵攻し始めるシーンや、若手スタッフが直訴して初のアニメーションを手掛けたというデスティニーガンダムSpecIIの出撃&戦闘シーンなどをピックアップ。また新規にモデリングして作り込んだものの1カットしか使われなかったというというプラントのコロニーや、同じく1カットだけ登場したクサナギの同型艦であるイズモ級をはじめ、「ジェルが展開されてクリスタルになる」と書かれた福田監督のコンテを基に宇宙空間の冷却で凍ったというイメージで映像化したミレニアムの耐熱耐衝撃装甲や、TVシリーズで一回だけ映った映像の表現をさらに磨き上げたというラミネート装甲廃熱シーンなどディープなファンにはたまらない注目ポイントを詳細解説。藤田は「他にもいろんなところにいろんなネタを仕込んでいますので、ぜひBlu-rayが出たらよく見てください」と客席に向けてアピールをしていた。

観客との質疑応答のコーナーでは、現場でのジェネレーションギャップについての質問が。福田監督は『スター・ウォーズ』『スタートレック』『帰ってきたウルトラマン』など特撮作品を引き合いに出すことがが多かったそうだが、「監督の例えに出す『マイティジャック』を誰も分からなかった」と仲プロデューサーが裏話を披露すると会場は大爆笑。
ただ古い例えだけでなくマンガ、なろう系の異世界転生ものといった最新のトレンドも福田監督はしっかり押さえていたそうで、藤田がブラックナイトスコードルドラのビームマントのイメージを聞いたときには「トウカイテイオー」との回答が。「そういう作品が昔あったんですか?」と聞き返すと「違う違う、ウマ娘」と言われ、「え? 監督『ウマ娘』やってるんですか?!」と驚きの声をあげたといったような面白エピソードも飛び出すなど、制作スタッフならではといえるトークの数々に観客たちは大喜びとなっていた。

今回開催されたスタッフトーク上映会が好評だったこともあって、4月18日(木)には福田監督が登壇しての大ヒット御礼ティーチイン上映会、4月23日(火)には福田監督とメカニカルアニメーションディレクター・重田智によるスタッフトーク上映会第3弾の実施が決定。今回同様にこのイベントだけでしか聞けない内容が盛りだくさんとなっているので、ぜひ会場に足を運んでもらいたい。

(C)創通・サンライズ

アニメージュプラス編集部

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