――収録中に思い出に残っているエピソードはありますか?高橋 やはり「うまうま100%ハンバーグ」事件じゃないですか?
豊崎 あれは衝撃だったね……。
――え、何があったのでしょうか?豊崎 『ゆるキャン△』シリーズでは劇中に登場した食べ物を収録中に試食させていただくことがあるんですよ。その一環として劇中に登場した「うまうま100%ハンバーグ」のモデルとなった食品を試食させて頂いたのですが、香りがすごくて……。
高橋 アフレコスタジオにある給湯室でハンバーグを焼いていましたからね。言うまでもなくスタジオの廊下がジューシーな香りで包まれており(笑)。あれはなかなかの飯テロでした。
原 その上食べたら、めちゃくちゃ美味しかったというね! すぐにネット通販で注文しちゃいましたよ。「オンエア前に買わないと売り切れるぞ!」って言って(笑)。
――実際に食べることも演技にとって大事だったりしますか。高橋 大事です! なのでスタッフの皆さん、今後も美味しいものをスタジオに用意しておいてください!!
原 ハンバーグは私たちとは関係なかったけどね(笑)。ただ、演技にリアリティが生まれるのは事実だと思っています。
第一作目の時に信玄餅をモミモミするシーンがあったんですが、あそこは実物をモミモミしてから収録に臨んだんです。あの時の感触は演技に活きたんじゃないかと思っています。
――そんな細かな部分にもこだわって、アフレコが進められているんですね!豊崎 そうなんですよ、その細かなこだわりがファンの皆さんの「私も真似したい!」に繋がってくると思っています。私自身もキャンプが趣味なのですが、実際「『ゆるキャン△』に登場したレシピを真似して作ることもよくありますから。
――レシピを真似するだけでなく、ファンの方が作品に登場した聖地を訪れたというお話もよく聞きますよね。原 本当にありがたいですね。聖地を訪れてくださる視聴者の方にも感謝していますし、それを受け入れてくれる現地の人たちにも感謝しています。
豊崎 地元の人からの応援、本当に嬉しいよね。一度イベントで聖地を訪れさせていただいたことがあるのですが、地元商店街の方が温かく出迎えてくださって。皆さんからの応援があって初めて『ゆるキャン△』という作品が出来上がっているのを感じましたね。
原 あのイベントの時は本当に嬉しかったね。地元商店街の皆さんが手作りのチラシを作ってくれていて、そこに商店街の人たち各々の推しキャラが書いてあって……見ていて心から癒されました。
――取材をしていると、改めて皆さんの仲がすごく良いことを感じます。ここまでの収録を経て、こういった関係が築かれていったのでしょうか。高橋 いや……『ゆるキャン△』のキャストは元々仲が良かったような……?
原 第一作目収録開始時点から和気藹々と、優しい空気の中で収録していた気がしますね。あまりの和やかな空気に、ゲスト出演したキャストの方から「こんな温かい現場見たことない!」って驚かれたりしますから(笑)。
豊崎 確かにそれはよく言われるかも。そんな温かい空気の中で作られた『ゆるキャン△』だからこそ、観た人をほっこりした気持ちにできのかもしれませんね。
――最後に『SEASON3』の楽しみ方のコツなどをお聞かせいただけますか。原 『SEASON3』は志摩リンたちによるしっとりキャンプと、自称「野クルの残り物」によるドタバタキャンプが対比して描かれます。なので、「自分はどっちのキャンプがしてみたいかな?」ということを考えながら観ると楽しいんじゃないかと思いますね。
高橋 確かに。そして「野クルの残り物」のキャンプを見たら、反面教師にもしてくださいね(笑)。あとは自分がキャンプに来たつもりになって、のんびりと観てくつろいでほしいとも思います。お香とか焚きながら五感を使って観るのもおすすめですよ。
豊崎 『SEASON3』も癒しと飯テロに溢れた作品となっていますので、それを真正面から食らってもらいたいです。その中から自分で真似したい料理やアクティビティを見つけて、実際に挑戦してもらえると嬉しいですね。『SEASON3』、放送をお楽しみに!
高橋李依さん、豊崎愛生さん、原紗友里さん 撮影/大山雅夫
>>>『ゆるキャン△ SEASON3』場面カット&撮りおろしカットを見る(写真30点)(C)あfろ・芳文社/野外活動プロジェクト