――池内さんの所属されるサンライズ作品だと、「AnimeJapan 2015」で『Gのレコンギスタ』を題材にして「Production Works Gallery」を開催されていますね。池内 はい。実は今回の『アクエリオン』は個人的に楽しみにしていまして……というのも、同じロボットアニメでも、別のスタジオだと作品への取り組み方が違ってくるんですよ。河森正治さんやサテライトさんがどんな素材を用意して、どういう形で進めているのか、勉強できるのではないかと思っています。
――なるほど、アニメファンだけでなくスタジオサイドから観ても興味深い内容というわけですね。池内 展示構成も基本サテライトさんにお任せしていますし、不動GEN役の大塚明夫さんの録りおろしの案内ボイスも入るとのことなので、面白い内容になると思います。
――最近のアニメシーンについて、池内さん自身はどんな印象を抱かれていますか。池内 最近劇場アニメ作品を観に行ったら、たまたまそれが英語字幕付きの上映だったんですが、周りが海外の方ばかりで、しかもいろんな国の言葉が聞こえてきたんですよ。
日本語で作られた作品が、海外の方たちにも『同時に』楽しまれているというのがまさに実感できました。
――最近は配信などで、作品に触れる機会もほぼタイムラグなしですものね。池内 そうですよね。アニメの市場が拡大しているのは、まさにそういう部分も大きいと思います。ですので、今後はどうアピールすれば海外の方により喜んでもらえるのか、そのような意識も持ってイベント作りに臨んでいきたいと思います。
――最後に、「AnimeJapan」は今後どう進化していきたい、という期待などはありますか。池内 定番の「年に一度のアニメのお祭り」として、皆さんのスケジュールに必ず入れてもらえるイベントになればいいな、というのがまず一つ。あとは、海外のアニメファンと日本のアニメファンが交流できる機会が設けられると面白いんじゃないでしょうか。
――「AnimeJapanに行ったらいろんな友達が増えた」みたいな感じになったら素敵ですね。池内 僕自身「AnimeJapan」をきっかけに、他のアニメ関連会社の方たちと交流をすることができて大きな糧となっています。お客さんにとっても、そんな場になってもらえると嬉しいですね。
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