世界最大規模で開催されているアニメーションの総合イベント「AnimeJapan 2024」が、3月23日(土)・24日(日)に渡って開催される。久々に完全な形でのリアルイベントとしての開催となり、活気あふれるステージやイベント・展示を楽しめる機会となりそうだ。
「AnimeJapan 2024」総合プロデューサーを務めるバンダイナムコフィルムワークスIP事業本部ガンダム事業部デュピティゼネラルマネージャー・池内謙一郎さんに、本イベントの主旨や見どころ、今後の展望についてお話をうかがった。
――「AnimeJapan 2024」の開催が近づいてきましたが、現在のお気持ちは?
池内 イベントとしては今回11回目の開催なのですが、毎回お客さんが今年も集まってもらえるのかというドキドキ感と、 安全にイベント楽しんでいただきたいという気持ちが合わさって、やっぱり緊張してきますね。
――今回は久しぶりに本格的なリアルイベントとしての開催となります。コロナ禍の中での開催期を振り返ってみて、どんな思いがありますか。
池内 開催のためのガイドラインに関しては、国や都・各自治体によって違っていて、我々だけで決められないわけです。 日本各地や海外のお客さんにたくさん集まってもらいたいのにそれができない、ならばどのように作っていけばいいのか……すごく悩みました。2020年は直前まで準備しましたが結局開催を断念しましたし、そもそも大型イベントがこれから開催することができるようになるのか、当時はまったく見通しがたたず辛かったです。
――今回の大きな方針はどんなものになりますか。
池内 「AnimeJapan」は去年で10周年を迎え、「ここまでやってこれた」という一つの区切りがついたわけですが、それと同時に「次の10年」の最初の一歩であり一年目である、という風にも捉えています。
なので、コロナ以前までに実施していたことはベーシックで展開しつつ、さらに何か新しいことをやっていこう、という気持ちも込めて、今回のキャッチコピーは「アニメ、新時代。」となりました。
――池内さんからお薦めポイントをお聞かせください。
池内 やはりお客さんが期待されているのは、イベントステージや各社さんの出されるブースだと思います。これからの新作アニメの様々な情報を得ることができると思いますので、そこはたっぷり楽しんでいただきたいですね。
あとはアニメを作る側――プロダクションやクリエイターの方々にご協力頂くイベントの施策も行っておりまして、「クリエイションステージ」では作品スタッフの皆さんの貴重なトークを聞くことができますし、サテライトさんの協力を得まして、『創聖のアクエリオン』を素材にアニメ作りの工程を学べる「Production Works Gallery」を展開します。
アニメ制作がどんな過程を経て成立しているのか、そこを実際に見て感じてもらうことで、もしかしたらお客さんの中で将来の職業としてアニメ業界を目指すヒントを見つける方や、将来僕たちと一緒に働くことになる方が出てくるかもしれません。「AnimeJapan」がそんなきっかけになると嬉しいですね。