• 【機動戦士ガンダムSEED DESTINY】「運命の業火」が照らす絶望と希望を繋ぐ戦い
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2023.11.03

【機動戦士ガンダムSEED DESTINY】「運命の業火」が照らす絶望と希望を繋ぐ戦い

シンに与えられた新たな力・デスティニーガンダム (C)創通・サンライズ

ファン待望の「ガンダムSEEDシリーズ」最新作『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が2024年1月26日に全国の劇場で公開される。それに先駆け、『機動戦士ガンダムSEED』(HDリマスター)を3部作に、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(HDリマスター)を4部作に再編集したスペシャルエディションが劇場上映中だ。

スペシャルエディション全7作と共に「ガンダムSEEDシリーズ」の魅力を振り返るアニメージュプラスコラム連載第6回目となる今回は、現在公開中の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション 運命の業火 HDリマスター』と共に、折り返し地点を越え沸点に達したキャラクタードラマとMSバトルに注目しよう。

クレタ沖の激戦を経て、しばしの休息の時を得たミネルバで捕虜となっているステラ・ルーシェは、強化人間ゆえに普通の治療を受けることができず病状は悪化するばかり。それを見かねたシン・アスカはステラを連れ出し、彼女を今後戦闘に参加させないことを条件にファントムペインの指揮官ネオ・ロアノークへと引き渡す。これは明らかな軍法違反であったが、それこそがシンの望んだ「正義の行為」だった。

しかし、シンの願いが叶うことはなかった。ユーラシア中部で地球連合軍の地上戦艦ボナパルトと合流したネオは、ジブリールの命を受け新MS・デストロイガンダムのパイロットにステラを起用したのだ。圧倒的な火力でザフト勢力圏のユーラシア西部を焦土に変えながら、デストロイはベルリンの地に辿り着き、そこでミネルバ、アークエンジェルと三つ巴の戦いを展開することになる。

シンの説得により一度は平静を取り戻したステラだが、キラ・ヤマトの搭乗するフリーダムガンダムを見てパニック状態となり、再び街を火の海に変えていく。遂にフリーダムの一撃がデストロイを止め、ステラはシンの腕の中で息を引き取る。悲しみと怒りが渦巻く中、シンは打倒フリーダムを誓うが、そのチャンスは意外にも早く訪れることに。
戦争を裏で操る組織 “ロゴス” の存在を白日にさらしたプラントの最高評議会議長ギルバード・デュランダルが、戦況を混乱させる存在としてアークエンジェルの撃墜をミネルバに命じたのだ――!

純粋無垢なステラに失った家族と平和のイメージを重ね支えにしてきたシンにとって、彼女の喪失はあまりにも大きな悲しみとなった。だからこそ彼は、ステラの命を奪ったフリーダム=キラを倒すことに傾倒していく。ただひたすらに目の前にある “悪” を倒し続ける、それこそがシンが考える「正義」なのだ。激闘の末に遂にフリーダムを討ったシンは、いよいよ「戦争を生み出す悪の組織」ロゴスを新たな目標と定める。

シンの心をさらに大きく揺るがすのは、アスラン・ザラの「反逆」だ。アークエンジェルの撃墜命令をきっかけに、いよいよデュランダルへの不信を確たるものにしたアスランは、その結果としてザフトから追われる身となる。デュランダルにとって、彼の手駒とならない者は邪魔な存在でしかなかったのだ。
メイリン・ホークの助けを得てグフイグナイテッドで逃亡を図るアスランだが、追ってきたシンとレイ・ザ・バレルによって遂に撃墜されてしまう。アスランの行動とその結果は、ミネルバのメンバーに大きな衝撃を与え、シンもまた任務とはいえ仲間を自身の手で倒すという行為に強いショックを受ける。だがその苦しみを乗り越え、迷いを脱したシンの中にはさらに平和を希求する強い信念=戦いへの意欲が膨らんでいく。

(C)創通・サンライズ

アニメージュプラス編集部

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