• 【ウルトラマンタロウ】ZATメカの魅力を凝縮した仰天写真集制作秘話
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2023.11.07

【ウルトラマンタロウ】ZATメカの魅力を凝縮した仰天写真集制作秘話

『ウルトラマンタロウ ZAT超兵器写真集』表紙カバー(C)円谷プロ

『ウルトラマンタロウ』放送50周年を記念して、同作に登場する宇宙科学警備隊「ZAT(ZARIBA OF ALL TERRITORY)」に配備されたメカ類のスチール写真をまとめた『ウルトラマンタロウ ZAT超兵器写真集』が、復刊ドットコムより12月下旬に発売される。
『超兵器写真集』シリーズの企画・編集を手がける高島幹雄さんに、本書制作の裏側とその魅力的な内容について語ってもらった。

――まず、本書の企画意図からお聞かせいただけますでしょうか。

高島 昭和のウルトラマンシリーズは過去に膨大な数のムック本や研究本が出版されてきていますが、メカに関しては写真1点あたりが大きく掲載されることが少なく、写真がトリミングされて本体の周囲を切っていたり、切り抜き加工をして載せたり、写真の上に文字がつけられているのが殆どでした。
円谷プロの写真ライブラリーに残された貴重な写真を、そのままの構図でできるだけ大きく掲載することにより、当時の制作現場の空気感も伝わってくる本が作れないか、というのが「超兵器写真集」のコンセプトです。

これまで『ウルトラマンA TAC超兵器写真集』、『帰ってきたウルトラマン MAT超兵器写真集』、そして『ウルトラセブン 宇宙超兵器写真集』と展開してきましたが、今回は作品の50周年を機に『ウルトラマンタロウ ZAT超兵器写真集』も実現できました。

――高島さんが『ウルトラマンタロウ』(以下『タロウ』)を初めて観た時の作品の印象は?

高島 初めて放映された1973年は小学校3年生でした。ウルトラの母まで出てきてファミリー化が強くなった設定に、「元々はウルトラマンやウルトラセブンも兄弟じゃ無かったけど……」という今までの作品との違和感を持ちつつも、やはり、ウルトラ六兄弟が揃う回はワクワクしました。『小学館BOOK』という月刊誌で、今後の展開の先取りグラビアなどで情報を得ていましたね。

「日本の童謡から」シリーズは「学校の授業に出てくるようなものが、単純に楽しみたい『タロウ』になんで入ってくるんだか」という複雑な心境でしたが、『タロウ』の45周年の時に3枚組のCD-BOX『ウルトラマンタロウ 45TH ANNIVERSARY MUSIC COLLECTION』(発売元:日本コロムビア)を制作中に、劇中で使われる童謡の音源を調べるため観ているうちに、良く出来たストーリーだなと共感しました。
それから、白鳥さおり役の初代・あさかまゆみ(現・朝加真由美)さんは当時観ていても可愛かったですねー。今でも好きです。

――放送当時、ZATのメカ類にどんな印象を抱いていましたか。

高島 申し訳ないのですが、当時子供だったのに「子供っぽい感じだな」と思って(笑)、あまり好きではなかったです。でも、後の70年代末期のウルトラマン再評価ムーヴメントの頃に出たムック本などによって『タロウ』の魅力を再発見しました。さらに大人になってからはレーザーディスクなどで観直して、ZATのメカが持つ独特なデザインやカラーリングに惹かれました。


(C)円谷プロ

アニメージュプラス編集部

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