• 『TFビースト覚醒』特別試写会レポ! 声優無法地帯復活だぶ~ん
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2023.07.26

『TFビースト覚醒』特別試写会レポ! 声優無法地帯復活だぶ~ん

(左から)千葉繁、加藤賢崇、山口勝平、岩浪美和音響監督



『トランスフォーマー/ビースト覚醒』吹替版 特別試写会イベント
開催日時:2023年7月25日(火) ※開催済
開催場所:グランドシネマサンシャイン・4DXシアター
登場ゲスト:千葉繁、山口勝平、加藤賢崇、岩浪美和音響監督

車から姿を変えるロボット生命体「トランスフォーマー」と動物から変形する「ビースト」が共闘する『トランスフォーマー/ビースト覚醒』の日本語吹替版特別試写会が、7月25日(火)に池袋シネマサンシャインで開催された。
本作で登場する「ビースト」のオリジナルである1997年放送の『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』は、日本で一大ブームを巻き起こした3Dテレビアニメだが、その人気に火をつけたのは後に「声優無法地帯」と呼ばれるまでになった豪華声優たちのアドリブ合戦と言われている。
そんな伝説の「声優無法地帯」が、『トランスフォーマー/ビースト覚醒』の公開を記念して奇跡の大復活。イベントにはアニメ版でティラノサウルスからトランスフォームするメガトロンを演じてきた千葉繁、ネズミからトランスフォームするラットルを演じてきた山口勝平、蜂からトランスフォームするワスピーターを演じてきた加藤賢崇、そして当時のアニメシリーズに加え、今作の日本語吹替版の演出も担当した岩浪美和音響監督が登壇。まさかの声優3人は映画に出演しておらず、最新作に関わったのは音響監督の岩浪のみという「無法地帯」感溢れるメンバーが一同に会した。

イベントは数日前にネット上で公開された『トランスフォーマー/ビースト覚醒』の無法地帯声優2023予告映像の上映からスタート。会場が笑いにあふれるなか、千葉が「諸君、おひさしぶりかま~! 吾輩がメガトロンだ!」、加藤が「メガトロン様~! みんなイケイケ、池袋~!」、山口が「おいらラットル~!」とそれぞれがアニメでのセリフを再現しながら登場。早速話が脱線していく面々だが、千葉が「本題に戻ろうか!」と嗜め、山口が「面白い予告だったでしょ?」、千葉が「皆さんもう見てくれましたか?」と会場に呼びかけると拍手喝采。
予告映像ではメガトロン、ワスピーター、ラットルが劇中に登場しないことがナレーションで明かされており、加藤が「僕たちが出ないんじゃビースト覚醒しないでしょ~!」、山口が「全然覚醒しないよ!」と訴えかけ、千葉が「俺たちまだ映画も観ていないしね!」と舞台挨拶に登壇しながら本編をまだ観ていないことまで告白!

そんな声優無法地帯の面々らしいオープニングトークが続くなか、無法地帯声優2023予告映像が収録された際のメイキング映像がスクリーンで上映された。
映像では声優陣の面々が好き放題にアドリブをいれながら収録を進める様子が映し出され、なかには加藤の放った一言に規制音が入り、音響監督の岩浪が「ダメだよ! ●●(NGワード)は!!(笑)」と笑いながら制止する場面も。
アフレコでは特に加藤のアフレコの自由度がずば抜けていたようで、千葉が「俺たちはドラマに則してアドリブ言うんだけど、賢崇さんのアドリブは返せないのよ!(笑)どうすんだよ、この先~?!って(笑)」と笑顔で当時を振り返った。

ここでメイキング映像に登場していた音響監督の岩浪がステージに登場。
ステージに登壇する声優3名を見ながら「全員(映画に)出ていないってどうかしてるよ……でもこれもビーストっぽいかな」と語り、会場の笑いを誘った。
岩浪は今作にはアニメシリーズに登場したキャラクターの一部しかまだ登場しなかったことを悔やみつつ、「アニメと共通のキャラクターがなかなかいなかったんだけど、そのなかでも柚月(涼香)ちゃん(※アニメではブラックウィドー役、映画にはナイトバード役として出演)とか、チョーさん(※アニメではタランス役、映画にはストラトスフィア役として出演)とか、飛田展男さん(※アニメではテラザウラー役、映画にはスカージ役として出演)とか……」と同じキャラクターではないもののアニメシリーズの声優を起用していることを明かした。
ハリウッド実写となる最新作のアフレコはやはり当時のアニメシリーズのように自由には行かず、条件が厳しかったようで、無法地帯声優2023予告映像での台本にも厳しくチェックが入ったという。
ほかにも予告映像のパターンを録っていたようで、その一部と完全にNGでお蔵入りが確定しているパターンを会場に来ている一般客の前だけで特別で上映することに! 豪華声優陣によるフルスロットルの声優無法地帯がスクリーンに展開し、会場にはイベント一の笑い声が響き渡った。

自由度溢れるセリフの応酬が展開してきたが、それらのセリフを執筆したのは音響監督の岩浪本人。加藤は「音響監督の肩書きでこんなにいろんなことをやる人はなかなかいないんですよ。声優のキャスティングというプロデューサー的な役割から、自分で脚本も書くし、編集もするし、芝居もつけるし……ここまで一人で責任背負っている人はなかなかいないんです! 岩浪さんはすごいんですから!」と絶賛すると千葉と山口も首を縦に振り、会場からも岩浪に称賛の拍手が贈られた。

「トランスフォーマー」シリーズがスタートした第一作目『トランスフォーマー』(2007年)からおよそ3年おきに新作が生み出され、7作目の新シリーズの幕開けとなる最新作『トランスフォーマー/ビースト覚醒』で遂に満を持して動物型のトランスフォーマー「ビースト」の登場となった。それを聞いた山口は「じゃあ、次は3年後なの? これは覚醒しただけだもんね? 次はビースト大暴走とか?!」と明かすと千葉も「可能性はあるね!」と期待を込めた。

『トランスフォーマー/ビースト覚醒』が公開されるニュースが出たときは、日本語吹替版は普段から洋画の吹替え版を制作している会社が演出を担当すると思っていたという岩浪。「子安くんがタイトルコールだけしている特報が流れたときに、皆さんがコメント欄に『声優無法地帯やれ~』とか『(音響監督は)当然岩浪だよな~』と書いてくださって、そのおかげで東和ピクチャーズさんが乗ることにしてくださったようなんですよね」と今回の声優無法地帯メンバーが吹替版キャストに復活した裏話を明かした。

そんな岩浪が演出を務める最新作ではアニメシリーズの声優陣のほかにも、中島健人、仲里依紗、藤森慎吾らも吹替キャストとして名を連ねている。
「トランスフォーマー」シリーズが大好きということもあって今回の大抜擢に至った3名だが、演出を務めた岩浪は「健人くんはビーストウォーズが大好きで、奇特なことに一番好きなキャラはメガトロン! 大きなご自分の私物のメガトロンのフィギュアをマイクの横において、メガトロン様に見守られながら正義の味方をやってたよ」と語ると、千葉も大喜び! 続けて「中島さんはお芝居もとても良かったし、仲さんもすごく上手かったよ! 藤森さんは本国から『コメディアンで』という指定があったそうなんだけど、僕は藤森さんのお芝居をプライベートで見に行ったことがあって知っていたので、(藤森さんという)話を聞いたときは全然問題ないですね、と」とトランスフォーマー愛とともに懸命にアフレコに挑んだ3人の演技にも太鼓判を押した。

あっという間に時間が過ぎ、イベントの最後は岩浪が「(これから観客が観る上映形態は)4DXだよね? 後半大変だよ。しっかり捕まって無理しないでね! 久しぶりにビーストのみんなも帰ってきて、映画としてもいい出来だと思っています。最後まで楽しんでください」、山口が「いっぱい楽しんでほしいと思います。おもしろかったら『おもしろかった』でいいですし、おもしろくなくても『おもしろかった』って感想に書いてね! そうじゃないと3年後がなくなっちゃうので!(笑)是非この映画をみんなに広めていただいて大ヒットすることを願っています」、加藤が「岩浪音響監督が長年のキャリアで培ってきた演出テクニックで作られた日本語吹替版は、世界中で公開される映画のなかでも日本の管轄でしか楽しめない! 贅沢な時間を共有するということで存分に楽しんでください。字幕版を見たくなったら帰りにムビチケをお求めになって、部活の後輩のぶんまでよろしくお願いします! ぶぅ~ん」、千葉が「僕ら出てないけど……きっと(映画は)おもしろいんでしょ、たぶん。僕もね、腹立たしいですけど、観てみたいなとは思ってます(笑)。熱い声援のおかげでここまで盛り上がっていますから、3年後、僕たちも出れるように腹筋を鍛えて頑張ります!」と締めくくり、声優無法地帯のメンバーが一夜限りで復活を遂げた伝説級の舞台挨拶イベントは終始笑いに包まれながら幕を閉じた。

(C)2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.(C)2023 HASBRO

アニメージュプラス編集部

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