【斉藤さんが「怖い新宿」を体験したX-Day】――峰雄はテレビやドラマの影響を受けやすいタイプですが、斉藤さん自身はいかがでしょうか?斉藤 10代の頃は自分の感性で見つけたものを信じているようなタイプだったのですが、年々その頑なさが取れてきたように思います。以前は、人に音楽や小説をお薦めしてもらっても、そこに食指が動くことはあまりなかったのですが、いろんな形でいろんなものをお薦めしてもらえるような時代になってきたこともあり、考え方も変化してきました。結局「自分」という存在もいろんな物事や人の影響を受けて出来上がっているので、それを素直に認めてしまったほうがもっと楽しいことが増えるんじゃないか、ということを最近おぼろげながらに分かってきました。
また、影響を受けるとは少し違うかもしれませんが、昔は「音楽のサブスクリプションサービスは絶対に使わない」とか、「電子書籍は絶対に読まない」と思っていたりしたのですが、今はその便利さに非常にお世話になっていて。近年は頑ななマイルールがなくなってきたなと感じています。
――本作の舞台となる新宿にまつわる斉藤さん自身のエピソードや思い出(X-Day)はありますか?斉藤 僕、上京したのが19歳になる年で、そこから少しずつ声優の仕事を始めたのですが、たしか最初の仕事が新宿だったんです。新宿3丁目の出口で待ち合わせだと言われて、「分かりました」と言って向かったのですが、当時まだスマートフォンを持っていなくて、地図を見ながら行ったら、めちゃくちゃ出口がいっぱいあって……。僕、山梨県出身なのですが、山梨県で一番大きい甲府駅でも出口は2つくらいしかないんです。
結局、駅の中でめちゃくちゃ迷っちゃって、マネージャーさんとの合流時間に間に合わなくて、その時「新宿って怖い街だな……」と思いました(笑)。なので、あの日が僕の「X-Day」だったのかなと思います。
【最後に】――最後に、劇場版の公開を楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。斉藤 原作をお好きな方はもちろん、ここから初めて「Collar×Malice」の世界に触れてくださる方も、非常に濃密なサスペンスが展開されていくと同時に、ユーモラスなシーンもたっぷりと盛り込まれている素敵なシナリオですので、ぜひ大画面・大音響でじっくり「Collar×Malice」の世界を堪能していただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
>>>全員かっこよすぎ……! 一足早く劇場版の場面カットを見る(写真13点)