――今や実力派の歌い手として知られる超学生さんですが、「歌う」ということを意識したきっかけは?
超 「よし、これから歌っていくぞ!」と意識したことはなくて、ヌルっと始めた感じです(笑)。だからこそ、これまで続けてこられた気がするんですね。
世の中では「好きなことを仕事にしてはいけない」なんていう通説があるじゃないですか。でも、僕は歌うことを「仕事」と思っていないんです。
――でも、自分の歌を聴いてくれる「他人」を意識することはあるわけですよね?
超 「歌ってみた」の動画をアップしている時の気持ちは、あくまでも「自分がやったことをここに置いておくので、興味があるなら勝手に覗いてもいいですよ」くらいのノリなんです。中学2年生の頃に初めてライブに参加したのですが、その時初めて「お客さんを楽しませないと」と意識したかもしれません。
そういう意味では、「歌ってみた」で趣味を貫いている分、メジャーでのオリジナルソングは他人を意識した「本番」だと思って向かい合っています。
――ご自身の歌唱を磨くために、日常心がけていることなどはありますか。
超 そんな大層なことはしていなくて、上手い人の曲を楽しみながら聴くことです。
僕はすごくいろんなことの影響を受けやすいタイプで、自分が良く聴くラジオのパーソナリティーさんのお喋りだったり、大好きなアーティストのパフォーマンスだったりを無意識に取り込んでしまうんです。なので、そういう曲を聴くことで知らない間に自分の中で刺激になっているんじゃないかと思います。
――すごいですね、天才じゃないですか……。
超 いえいえ、そんな(笑)。
――「歌ってみた」の楽曲のセレクトの基準は何かありますか。
超 まず大好きな曲だということ、そして自分がその曲の世界の主人公になれるかどうか、ということですね。歌う前に歌詞はすごく読み込みます。
あとは「この曲は流行っていてみんなが歌っているから自分はやめておこう」みたいな尖りは避ける、みたいな。楽曲が良ければ、ベタに見えても気にせず取り組むようにしています。
――先ほど猫が大好きというお話を伺いましたが、ペットなどは飼われているんですか。
超 実は部屋が狭い上に機材がギッシリで、飼えるスペースがないんです。広いところに引っ越せたら、猫を飼いたいですね。
――ペット以外の「カワイイ」にハマっているものは、何かありますか。
超 アニメオタクをしていますので、推しキャラの挙動ですかね(笑)。
――アニメはかなりお好きみたいですね。他のインタビューで『しろくまカフェ』と『亜人』がお気に入りというのを拝見しましたが、また両極端な内容ですね(笑)。
超 基本ジャンプアニメやバトル系のアニメが大好きで、『しろくまカフェ』だけが自分の好みから言ってもかなり異色なんですよ。
――なぜまたそんなに『しろくまカフェ』が好きになったんですか。
超 最初は動画配信サービスのお薦めで目に入ったんです。サムネイルの絵も可愛いし、知っている声優さんたちがメインキャストを務めていたので観始めたら、これ無しでは生活できなくなってしまって。
――ちょっとハマり方が一足飛びすぎませんか(笑)。
超 曲のミックス作業なんかをしている時にスマホを横に置いてアニメを流しているんですけれど、ストーリー強めのものだとちょっと目を離すとわからなくなるんですよ。でも『しろくまカフェ』なら、ミニ動物園状態で眺めていられるので良いんです。