──実際に完成した吹替え版の映像をご覧になっての感想は?ファイ いち視聴者としてゲラゲラ笑いながら楽しませてもらいました。物語の勢い重視で特に細かい説明をしていかないあのテンポ感は、『ハムスターとグレーテル』だからこそのものだなと思います。
どのエピソードから観ても楽しめるようになっているのも良いですね、いつでも気楽に楽しめるところがいいなって思いました。
──音楽や劇中歌も作品の大きなポイントになっていますが、その辺りはいかがですか。ファイ 本当にそうなんですよ! しかも私はディズニー作品が大好きで、演じているキャラクターとして劇中歌を歌うことにすごく憧れがあったんです。ただ、そういう作品は基本ミュージカルの素養がある方や歌手の方が担当されることが多いので、「新人声優の自分にご縁はないかな」と諦めていたところがありました。
でも今回、そんな貴重な機会を得ることができたんです。この作品では、アフレコ後に改めて歌のレコーディングをするんですが、気合が入り過ぎて収録日のかなり前から練習しちゃったりして(笑)。もう本当に嬉しくて、幸せです。
――グレーテルがファイルーズさんの夢を叶えてくれたんですね。ファイ はい、私の前にグレーテルが現れて「歌っていいんだよ」って言ってくれた気がします。グレーテルは、私にとってのスーパーヒーローです!
──もしグレーテルみたいにスーパーパワーを手に入れることが出来たとしたら、どんなことをやってみたいですか?ファイ 私、時を止める能力って最強だと思うんですよ。時間を止めて、いろいろないたずらをしてみんなをビックリさせたり、いろいろ遊んでみたいですね(笑)。
──これからいろんな騒動を起こしそうなグレーテルですが、ファイルーズさんが今後期待したいエピソードなどはありますか。ファイ グレーテルって、いつも元気でポジティブでバッキバキの目をしてる印象があるんですが(笑)、そんな彼女が悪党たちの罠にかかったことでネガティブになって、やる気ゼロになるエピソードなんかがあったら面白そうじゃないですか?
――確かに!ファイ 妹に替わってケビンが勇気を出して戦ってスーパーヒーローになっていく、みたいなお話なんかも観てみたいですね。今後の展開も本当に楽しみです。
──最後に、ファンの皆さんにメッセージを!ファイ 『ハムスターとグレーテル』は楽しい音楽のリズム、テンポのいい映像、そしてグレーテルたちのニッコニコな笑顔で辛いことや嫌なことなんかを全部まとめて吹っ飛ばしてくれる作品だと思っています。
何も考えずに頭を空っぽにして観ていただき、笑顔になってもらえたら嬉しいです。是非楽しんで観て下さいね!
ファイルーズあい7月6日生まれ。ラクーンドッグ所属。主な出演作は『便利屋斎藤さん、異世界に行く』(ラエルザ)、『チェンソーマン』(パワー)、『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』(アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブ)、『トロピカル~ジュ!プリキュア』(キュアサマー/夏海まなつ)、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』(空条徐倫)ほか。
>>>ポップなヒーローの活躍が楽しい!『ハムスターとグレーテル』場面カットを見る(写真8点)(C)Disney