ファイルーズあいの夢を叶えた新作アニメ『ハムスターとグレーテル』

世界167カ国で放送された『フィニアスとファーブ』で知られるダン・ポベンマイヤー監督の新作テレビアニメ『ハムスターとグレーテル』がディズニー・チャンネルで3月21日より日本初放送。
ある日、突然宇宙人からパワーを与えられた少女グレーテルとペットのハムスターは「地球のヒーロー」として活躍することになった。パワーを貰えなかったグレーテルの兄・ケビンも様々な形で彼らをサポートし、共に地球の平和を目指す！
本作で強くて可愛いグレーテル役を演じるファイルーズあいさんに、キャラクターや作品の魅力について語っていただいた。
▲『ハムスターとグレーテル』より、悪党たちの山の上に立つグレーテル（中央）とハムスター（左）、グレーテルの兄・ケビン（右）。

──まずは、本作に参加されての感想からお聞かせ下さい。

ファイ　もう「とにかく大変」の一言で（笑）。台本を開くとビッシリと台詞が埋まっていまして、それをギュッと凝縮しつつ、さらに速いスピードで噛まないようにしないとダメなんです。なので、アフレコ前にはエナジードリンクを飲んでしっかりとパワーをチャージして、集中力を研ぎ澄ませながら収録に向かうようにしています。

アフレコはスケジュールの都合で一人での収録が多いんですが、他のキャストの皆さんの演技を聞きながらやらせてもらっているので、お芝居の温度感はそのままに、気持ちを一つにお芝居をすることが出来ていると思います。

──では今回、グレーテルというキャラクターをどのように演じようと考えていましたか？

ファイ　オリジナル英語版でグレーテルの演技に触れた時、ちょっと大人っぽい落ち着きのある声だなという印象を感じたんです。でも私の中でそのセリフを日本語に落とし込んでみた時、 “ウザ可愛い妹” みたいに演じた方が面白くなりそうだと思ったんです。
それをスタッフの皆さんに伝えてディスカッションを重ねた結果、今のグレーテルの演技の方向性が決まりました。併せて、彼女が醸し出すどこか浮ついた感じや掴みどころのない雰囲気といったところも上手く表現していけたらな、と思っています。

──グレーテルの魅力はどんなところにあると思われていますか。

ファイ　グレーテルって、表情が本当に豊かな女の子なんです。「こんな変な顔にして大丈夫？」って思うほど振り切った表情で泣いたり笑ったりするのを見ていると、私も演じていながら思わず感情や演技が引っ張られてしまうことがあるんです。

──グレーテルのお兄さん・ケビンにはどんな印象を抱かれていますか？

ファイ　スーパーパワーを貰えると思ってワクワクしていたら、妹とハムスターに持って行かれて本当にかわいそうなんですけれど、でもその悔しい気持ちをバネに「僕にしか出来ないことで妹を助けるんだ」と気持ちを切り替えることが出来るところがすごいなって思います。
特別な力はなくてもスーパーヒーローになれるんだっていうことを体現してる子で、視聴者の皆さんが一番共感出来るキャラクターじゃないでしょうか。

──グレーテルの相棒であるハムスターも、面白い存在感がありますよね。

ファイ　こちらが想像していたよりも素敵なバリトンの声だったり、スーパーパワーを手に入れているのに驚かずに受け入れていたりと、見た目とのギャップには笑わせてもらいました。真っ直ぐなグレーテルと斜に構えた感じのハムスター、そこにケビンが加わったトリオは絶妙なバランスで成り立っていて、誰も欠かすことができない「最強の２人＋１匹」といった存在になっているんじゃないでしょうか。
でもペットのハムスターの名前が “ハムスター” って（笑）。そのまんますぎて「適当すぎるでしょ！」って思いますけど（笑）、まぁそこもグレーテルらしいかなって。

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