花守ゆみり＆小倉唯もドキドキ『最強陰陽師の異世界転生記』の名コンビ

──では、お互いのキャラの印象と、相手の演技についての感想などをお聞かせください。

小倉　セイカってすごく難しいキャラクターだと思うんです。一見少年ではあるけれど陰陽師の過去を持っていて、さらに高貴でませていて冷静で最強と、これでもかっていうぐらいにいろんな要素を持っているんですよ。セリフも難しい言い回しや陰陽師の言葉並べも多いんですが、ゆみりちゃんが演じることで、セイカの良さが素敵に昇華されている印象があります。アフレコ中は本当に「ゆみりちゃん、すごい！」「声質含めてピッタリ、カッコいい！」っていうリスペクトの思いで見ています。

花守　メチャクチャ照れるんですけれど（笑）。セイカくんは周りのヒロインに支えられて生きていると思うんですが、そんなヒロインの中でもユキちゃんが一番セイカくんのことを考えて献身的に尽くしてくれる子なんですよ。

小倉　いいコンビだよね、バランスがとれていて、ちょっと夫婦感もあって。ユキといると、セイカは素顔でいられる感じがするんですよ。

花守　管狐の妖として使役はしているけれど、二人はそれよりも近しい間柄なのかな、と思っています。そんな関係性を今世でも持てたことは、すごく大きなことなんでしょうね。
あと唯さんが演じるユキちゃんが、もう可愛すぎて（笑）。アフレコでは口元がゆるまないように、自分の中でユキちゃんを甘やかしたい気持ちと戦っていたりします（笑）。

──陰陽師と異世界という異色の要素の組み合わせに関してはいかがですか。

花守　和と洋の世界がどんな風に共存するんだろうっていう疑問があったんですが、陰陽術を「あくまでこれは魔法なんですよ」と誤魔化して使っていて「（原作者の）小鈴危一先生、上手いな！」って思いました。

小倉　陰陽師の世界観で始まるのに、蓋を開けてみたら最強学園ものみたいなテイストがあるし、さらに魔法や複雑な要素が絡み合う世界線を見事に成立させているところに小鈴先生のセンスを感じました。

──本作の中でお気に入りのキャラクターを選ぶなら誰ですか。

花守　アミュもメイベルもみんな可愛くて、悩みますね……。

小倉　十人十色すぎて「この子！」って決めにくいかも。

花守　やっぱりイーファちゃんは挙げないといけないですね、家族からの疎外感を感じていたセイカくんを支え続けてくれた子なので。恋愛に発展しない、ちょっと切なくて可愛い二人の関係にキュンときます（笑）。

小倉　私はあえてセイカの二人のお兄さんを推したいですね（笑）！　特にグライはすごく面白いキャラクターだと思います。

花守　長男・次男の凸凹具合が面白すぎるのに、そこにセイカが加わって（笑）。この兄弟、どういう環境で育ったらこんなバラバラの性格になるんだろうって思いますよね。

小倉　お父さんも良い味を出していて、ランプローグ家の家庭環境が本当に特殊なんですよ（笑）。

──最後に、作品を楽しんでいるファンの皆さんにメッセージをお願いします。

花守　魅力的なキャラクターたちとの出会いによってセイカくんはどんどん変化していきます。「狡猾に生きて平和な人生を手に入れる」という自分自身が決めた今世のテーマを果たすことができるのか、演じ手としても毎回ドキドキしています。放送を楽しんでいただけたなら嬉しいです！

小倉　この作品の一番の魅力ってやっぱりセイカだと思います。彼が転生したこの世界でどう歩んでいくのか、ぜひ注目していただきたいと思います。
いろんな要素が絡み合った世界観や迫力あるバトルシーン、登場するキャラクターたちの可愛さも見どころですし、ユキについては人型と管狐の絵のギャップなんかも楽しんでいただけると思いますので、ぜひ毎週楽しんでください！


花守ゆみり（はなもり ゆみり）
９月29日生まれ。tomorrow jam所属。主な出演作は『よふかしのうた』（朝井アキラ）、『トロピカル～ジュ!プリキュア』（キュアコーラル／涼村さんご）、『裏世界ピクニック』（紙越空魚）、『ブルーピリオド』（鮎川龍二）、『かげきしょうじょ!!』（奈良田愛）、『ゆるキャン△』（各務原なでしこ）ほか。

小倉唯（おぐら ゆい）
8月15日生まれ。スタイルキューブ所属。主な出演作は主な出演作は『私の百合はお仕事です！』（白鷺陽芽）、『ヒューマンバグ大学』（根岸千恵）、『プラチナエンド』（ナッセ）、『「艦これ」いつかあの海で』（龍鳳）、『ぐんまちゃん』（みーみ）ほか。

花守ゆみり＆小倉唯 撮影／大山雅夫

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（C）小鈴危一・オカザキトシノリ／双葉社・「最強陰陽師の異世界転生記」製作委員会