• 鳥海永行×押井守が手がけた世界初のOVA『ダロス』初BD化が決定!
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2022.11.21

鳥海永行×押井守が手がけた世界初のOVA『ダロス』初BD化が決定!

『ダロス』BDのキービジュアル(C)1990 バンダイビジュアル

バンダイナムコフィルムワークスの映像レーベル「EMOTION」が設立40周年を迎えることを記念して、世界初のOVA(オリジナルビデオアニメ)である『ダロス』の初Blu-ray化が決定した。

『ダロス』は1983~1984年にスタジオぴえろ(現・ぴえろ)が制作。『魔法のプリンセス ミンキーモモ』の後番組であるTVアニメとして企画がスタートするも、紆余曲折を経て原作・鳥海永行、監督・押井守の師弟コンビによるオリジナルアニメビデオ作品として結実した。
全3部・3巻発売予定だったが、3部のボリュームが膨らみ2巻構成となり計4巻が発売(後にリテイクを加えた90分の総集編『ダロス・スペシャル』も発売)。さらに1部の展開が地味という判断から、2部「ダロス破壊指令!」が先行して発売されるという、OVA黎明期ならではのエピソードも残されている。

21世紀末を舞台に地球の圧政へ反旗を翻した月面開拓民「ルナリアン」の革命運動を描くハードなストーリー、改造した重機を兵器として活用するヒーロー要素を否定したメカアクションなど、今観ても見どころが多い1作だ。▲月面開拓民が神として崇める謎の巨大機械構造物「ダロス」
▲ルナリアン第三世代の少年、シュン・ノノムラ(演:佐々木秀樹)は、ゲリラ運動のリーダー・ドグとの出会いによって運命が変わっていく。
▲モノポリスに赴任してきた地球連邦軍大尉アレックス・ライガー(右/演:池田秀一)は、抵抗するルナリアンを徹底的に弾圧する姿勢を崩さない。左は彼の婚約者であるメリンダ・ハースト(演:榊原良子)。
▲山下将仁らが手がけたアクション描写は、今観ても迫力満点!

本編は押井守監督監修によるHDリマスターを制作、さらに映像特典にも注目だ。既発のDVDに収録された企画プレゼン資料(1985年)、ドキュメント・ムービー『リメンバー・ダロス1983-2003』(2004年)をHDアップコンバートして収録。さらにシリーズ完結記念パンフレット、DVDブックレットの静止画によるデジタルアーカイブ、併せてEMOTIONレーベルの歴代ムービングロゴ4種も収録される。
中でも『リメンバー・ダロス1983-2003』は、押井監督ほか関係者によるオーラルヒストリーであり、OVAというメディアの誕生と当時の制作状況を知ることができる貴重な資料としてまさに必見の内容と言える。

今後もアニメ史において注目すべき1作として語られていくことだろう『ダロス』の価値を、この機会に改めて確認してほしい。

>>>80年代アニメの新たな挑戦となったOVA『ダロス』名場面を見る(写真14点)

(C)1990 バンダイビジュアル

アニメージュプラス編集部

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