• 「アニメージュとジブリ展」須賀川で島本須美が初レギュラーヒロインと再会
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2022.09.19

「アニメージュとジブリ展」須賀川で島本須美が初レギュラーヒロインと再会

須賀川展だけの鮮やかなエントランス演出にも注目だ

アニメージュの創刊時~80年代に焦点を当てて、スタジオジブリ誕生までの歩みを紹介する『アニメージュとジブリ展』が、現在福島県・須賀川市文化センターにて開催中だ。

1978年に創刊され、現在もアニメーションの最前線を紹介し続けるアニメ専門誌『アニメージュ』。本展示はスタジオジブリの取締役プロデューサー・鈴木敏夫が同誌の編集者として活躍していた時期(1970年代末から1980年代)に焦点を当て、アニメがヤングカルチャーとして認識され始めた時代、『機動戦士ガンダム』の大ヒットにより質的にも量的にもアニメが大きく飛躍するブーム期、そして鈴木氏が後のジブリにつながる高畑勲・宮崎駿両監督と繋がることで『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』の製作に傾倒するまでの道のりを紹介していく。
本展示は2021年4月の松屋銀座展、6月~9月のみやぎ石巻展、12月~2022年1月の大阪うめだ展、2月~3月の秋田展、4月~7月の福岡展、7月~9月の広島展に続く開催となる。
▲エントランスでは、ステンドグラスのように飾られたアニメージュの表紙群がお出迎え。

まずは今では名作と呼ばれるような様々なアニメ作品が次々と放映・公開され、熱心なファンによる同人誌活動などが盛り上がる中で雑誌「アニメージュ」が誕生、『機動戦士ガンダム』との出会いから大きなアニメブームが生まれていく過程が、様々な特集や付録、美術監督・中村光毅氏のイラストボードなど貴重な資料で明らかにされていく。

当時電車で掲示されていたアニメージュの車内吊り広告、そしてアニメージュの付録・アニメージュ文庫のバックナンバーがギッシリと展示されたスペースでは、昔の読者はそのひとつひとつを懐かしく、また知らない世代には「こんなものが作られていたのか」という驚きを感じられるはずだ。

さらに足を進めると、いよいよ『風の谷のナウシカ』へと至るエリアへ。アニメージュが宮崎駿さんをどのように紹介してきたかを踏まえ、『ナウシカ』原作コミックの連載からアニメ化への道のりを辿っていく。ファンなら会場に飾られた貴重なセル画にドキドキすること必至だろう。
▲アニメージュの表紙を飾ったナウシカのセル画横には、島本須美さんの直筆サインが。

そして本展覧会の目玉のひとつ、造型師・竹谷隆之さんが監修を手がけた「風使いの腐海装束」と腐海のジオラマも大必見。圧倒的なリアリティを持って生み出された世界観と装備類に、きっと息を飲むことだろう。

『天空の城ラピュタ』コーナーでは、ラピュタのジオラマを中心にして各資料を展示。ひときわ目を惹く巨大な飛行船モデルは、1984年のマクセルのテレビCM用に宮崎駿さんがデザインした「ワンダー・シップ号」。貴重なプロップの圧倒的な存在感も見逃がし厳禁だ。

アニメージュプラス編集部

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