◆妥協をしない武居監督の演出◆――オーディションで印象的な出来事はありますか?松本 演技審査の後に、マットの上で受け身を取ってから銃を構える動作の審査があったのは面白かったです。ウルトラマンシリーズのオーディションでは、走る姿が見られると聞いていたのですが、今回それはなくて。監督陣が並ぶ中、いきなり怪獣の写真が貼られた段ボールを狙って撃つことになって、とてもドキドキしました。
――撮影現場の雰囲気はいかがですか?松本 毎回毎回撮影に行くのが楽しみになるほど明るい現場です! 隊長(黄川田雅哉さん)や副隊長(宮澤佐江さん)が現場を盛り上げてくださって、歳が近い新人隊員役の二人とはくだらないおしゃべりができる関係で。スタッフの皆さんも、キラキラした目で撮影されているんですよ。
――メイン監督を務める武居正能さんは、ドラマの演出にこだわる監督だと伺っています。松本 僕たちのテンションが最高潮になるまで妥協せず、何度でも演じさせてくださるんです。熱い方だという印象を受けました。
――本日までに放送された第1~3話は、武居監督が担当されています。撮影の中で印象的なシーンをお教えください。松本 第2話の訓練校時代、特にカナタとリュウモンの意見が食い違って言い合いになる、山の中のシーンはよく覚えています。このシーンは序盤のエピソードの中でも、カナタとリュウモンの人物像がわかる重要なところだと思っていました。僕だけでなく、ノブ(リュウモン役の大地伸永さん)もどう演じるかを考えていて。ノブの感情が高まってしまい、少し泣いてしまっていたことも記憶に残っています。
――ウルトラマンシリーズの見どころの一つが、変身シーンです。松本 ポーズを見た子どもたちに「カッコいい!」と思ってもらいたかったので、家で猛練習してから撮影に臨みましたね(笑)。スタッフさんにも「すごく練習したでしょ」と褒めていただけました。
――ポーズの中で、特にお気に入りの部分は?松本 顔の前にウルトラDフラッシャーを持ってくるところは、すごくカッコいいなと思いました。アイテムを頭の上に掲げたり、体の前に突き出して叫んだりするポーズが多い中だとクールな印象があって。デッカーと合体するようなイメージもあって気に入っています。
――ぜひ子どもたちに真似してほしいですね! 最後に『デッカー』を応援しているファンに向けて、メッセージをお願いします。松本 観ている方に「面白い!」と思っていただけるような作品を、キャスト・スタッフみんなで力を合わせて、楽しみながら今も撮影しています。この気持ちはきっと皆さんにも伝わると思うので、今後のお話にも期待してください!
(C)円谷プロ (C)ウルトラマンデッカー製作委員会・テレビ東京