• 『Dr.STONE 龍水』小林裕介と鈴木崚汰が語るテレビスペシャルの見どころ
  • 『Dr.STONE 龍水』小林裕介と鈴木崚汰が語るテレビスペシャルの見どころ
2022.07.08

『Dr.STONE 龍水』小林裕介と鈴木崚汰が語るテレビスペシャルの見どころ

(C)米スタジオ・Boichi/集英社・Dr.STONE製作委員会


ーー小林さん、テレビスペシャルとして『Dr.STONE 龍水』が制作されると決まった時のお気持ちはいかがでしたか。

小林 率直に「待ってました!」という気持ちが強かったです。スタッフさんからは第2期が終わった時点で「続きも作ります」というお話は聞いていたので、いつになるのかなと心はいつも高まっていました。

また、ふとした機会に「あの話数、観たいな」と思って配信で観るとか、サウンドトラックを聴いていて「この曲のシーン、観たくなったな」とか、『Dr.STONE』を見直すことも多かったので、自分の中には常に千空が残っていて、久しぶりの収録にもスムーズに入ることができました。役者として誇らしいです(笑)。それに、演じていて本当にストーリーがおもしろいので、いい意味で仕事じゃなくて楽しみにきているという感覚でアフレコに臨めたのもよかったです。

——鈴木さんは今回、龍水役で『Dr.STONE』に初登場となりました。

鈴木 多くの方々が1期、2期を観ていて、アニメも原作も人気のある作品ですが、プレッシャーを感じたというよりは僕が参加することで新しい風を吹かせられればという前向きな気持ちで挑みました。

実際にアフレコに参加してみて、スタッフのみなさんが積み上げてきた作品への熱量を強く感じましたし、キャストのお芝居を聞いていると、僕も何の心配もなく飛び込んでいけばいいなという気持ちになりました。昔は科学とか理科の授業とかそんなに得意ではなかったのですが、アニメで物語を追いながら楽しく学べる『Dr.STONE』は、幅広い層に刺さる作品だなと感じています。

小林 僕も理科は、むしろ嫌いなほうでした(笑)。でも、それは教科書通りに進められた授業だったからかもなという気がして……。今、あらためて小学校から習ったらおもしろそうだなって思っています。

ーー鈴木さんが龍水を演じると聞いて、小林さんはどう思いましたか。

小林 びっくりしました。龍水は千空やゲンと肩を並べてストーリーを突き進んでいくメインキャラクターのひとりですが、千空、羽京、ゲンといったキャラは年代もキャリアも近しいキャストが多かったので、龍水も勝手にそういうキャスティングになるのかなと漠然と思っていて。

そうしたら、まさかの(若手の)鈴木くん。でも、彼のお芝居はいろいろなところで見せていただいて、年齢に見合わないどっしりしたお芝居をする方だと知っていたので、すぐに納得できました。一緒に掛け合いをした時、どういう芝居をしてくれるのかなというワクワクのほうが先に立ちましたね。

鈴木 裕介さんのおっしゃるとおりで僕はキャリアも年齢もまだ浅いので、オーディションを受けたときも「決まるなら先輩なのかな」と思いつつ、せっかくいただいた機会だったし、元々原作を読んでいて龍水の魅力をたくさん知っていたので、このキャラクターを演じることができたら楽しいだろうなと感じていました。

また、自分は大きな声を出したり感情をぶつけたりするというキャラクターを演じることが比較的少ないと感じていたので、自分にとって新しい役柄として挑戦してみたいという思いもありました。ですから、龍水役をいただけたことは、本当に嬉しかったです。

小林 自分の中で「龍水はこういう感じでくるのかな」とイメージもしていたのですが、鈴木くんはそのイメージを柔軟に飛び越えてきて、龍水が生きていると感じられてすばらしかったです。一緒に演じていても楽しかったですし、自分が関わっていないシーンでセリフを聞いているだけでも楽しめるお芝居をされていました。

鈴木 ……嬉しいです!

ーー龍水というキャラクターの魅力や特徴を、鈴木さんはどんなところに感じていらっしゃいますか。

鈴木 龍水は発する言葉も強くて、「〜だ」と言い切るセリフが多いです。お金持ちの家に生まれて何不自由なく暮らしてきて、ほしいものもすべて手に入れてきた。そういう部分でのワガママさや子供っぽさが先行しがちですが、彼のことをしっかり見ていると実は、やっていることのスケールがとても大きい。そういう大きいことを成し遂げる裏には努力もあるだろうなと考えて、ただの傲岸不遜なキャラクターにはしたくないなと思いました。

それに、女性へのリスペクトが強くて紳士的で、言い方次第でクサく感じられてしまうようなセリフもさらっと言ってのけるのが、ナチュラルボーンな龍水の格好よさだったりもします。声の部分で言うならば、船にのっていろいろな冒険をして潮風も浴びているだろうから、少し声が枯れているような瞬間があってもいいんじゃないかなとか、そんなことも考えながら演じました。

小林 確かに龍水は、言っているセリフだけ見ると嫌味にも感じるけれど、そこに嫌味だけではない説得力がある。それが鈴木くんのお芝居に乗っていました。原作を読んだときからそうなのですが、龍水にはどんな横柄な態度をとっても「ムカつく」と感じさせない魅力があるんですよね。
「オレについてこい!」というカリスマ性があるというか、本来ならリーダーを務められる、ある意味、龍水が主人公だったほうがわかりやすいかもしれない。そう思わせてくれるキャラクターを、鈴木くんがしっかり作り上げくれていたのが嬉しかったです。

(C)米スタジオ・Boichi/集英社・Dr.STONE製作委員会

アニメージュプラス編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事

RELATED関連する記事

RANKING

人気記事