• アニメで知る陶芸の魅力!『やくならマグカップも』キャストインタビュー
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2021.11.08

アニメで知る陶芸の魅力!『やくならマグカップも』キャストインタビュー

小澤亜李(左)と天城サリー(右)/撮影=荒金大介


——さて、お二人が演じる役は放送中の『二番窯』からの登場です。天城さんが演じるヒメナはどんなキャラクターですか。

天城 ヒメナちゃんはメキシコ出身ですが、日本の文化が好きになって突発的に日本に来ちゃうキャラクターです。私も、生まれも育ちもアメリカのロサンゼルスで、日本のアニメ文化が大好きになって、大きな影響を受けて、声優になりたいと思って突発的に日本に来ました。ですから、後先考えずに好きだからとりあえず来ちゃった、というヒメナちゃんの真っ直ぐさは自分と同じだなって共感しました。わかる、わかる、好きだから来るよねって(笑)。最初は日本語がカタコトですが、回を重ねるごとにちょっとずつ多治見弁が入ってきたりします。ちょっとずつ多治見に馴染んでいくヒメナちゃんに注目していってほしいですね。

——小澤さんが演じる姫菜は、ヒロイン姫乃のお母さん。高校時代の姿が描かれますね。

小澤 1期で噂になっていた “幻の陶芸家” です。私は最初、職人気質な人物像をイメージして臨んだのですが、もっと大胆でバイタリティがあって、人を巻き込んでいくような強い女の子なので、もっと弾けて演じてくださいとディレクションされました。

——1期では「天才的な陶芸家だった」という描かれ方をされていましたよね。

小澤 そうですね。役が決まってうれしいなと思って1期を観てみたら、有名な陶芸家さんだったとわかって、これは緊張感があるなと思いました。ただ、天才とはいっても、自分が作りたいもを感性のままに作るというのではなくて。作りたいものに対して真摯に向き合って、徹夜して夢中で取り組んだり、いろいろなところに出歩いて研究していたり、そのがむしゃらな姿勢には共感できました。私も声優を目指していた時に、徹夜していろいろドラマCDを聴いたり、いろいろなものに触れて感性を高めようとしたりしていたので。そういうところは、自分に似ているなと思いました。そして、そんな母のことを知ることで、姫乃ちゃんがいろいろなものを発見し、成長していく様子も、楽しみにしていただきたいなと思います。
▲左が小澤演じる姫菜、右が天城演じるヒメナ。

——最後に、陶芸にちなんだお話を聞かせてください。おふたりは陶芸を体験したことはありますか。

天城 1回だけあります。今年に入って、それこそヒメナちゃんを演じることが決まった時に、友達が「じゃあ」陶芸をやってみよう」って誘ってくれたんですが……やってみたら、めちゃくちゃ難しかったです。びっくりしました。お茶碗と湯呑を作ってみたのですが、妙なオブジェみたいなものができてしまって(笑)。改めて陶芸の繊細さを学びました。

小澤 私はまだ、やったことがないんです。でも、なぜか実家にろくろはありました。子どもの頃にみんなで、ろくろの上にぬいぐるみを置いて、くるくる回してポーンと飛ばしたりして遊んだりしました。それがろくろだったと知ったのは学生になってからですが、なぜ家にあったのかは、まったくわかりません(笑)。

——では、お皿やカップなど、陶器を選ぶ時のこだわりはありますか。

天城 私は身長に反して手が小さいので、お茶碗はしっかり自分の手にフィットするものを選ぶようにしています。あとは、キャラクターものを集めるのが好きで。MARVEL作品のファンなので、MARVELがコラボして作った、お茶碗とお味噌汁の器上下がセットになっているものが、家に何個もあったり。推しキャラがいるお茶碗が、いかに私の小さい手にフィットするかが、こだわりポイントですね。飾るのではなく、ちゃんと使っています。ご飯が美味しく感じます(笑)。

小澤 私は、今までは何の柄もない真っ白な陶器とか、渋いデザインのものが好きでした。だけど、『やくならマグカップも』のお話が来る前くらいから、ピンクだったり、緑だったり、2色になっていたり、いろいろなデザインのものを集めはじめました。お友達から美濃焼の食器などをいただいたのがきっかけで、興味が出て。女性が好きそうな色や形のもの、繊細な薄さのものなど……特に有田焼と美濃焼が好きで、可愛いものを見つけてはネットで買っています。まだ1回も使っていないですけれど(笑)。

小澤亜李
8月10日生まれ/東京都出身/アイムエンタープライズ所属/『バック・アロウ』(得る社・リーン役)ほか
天城サリー
4月26日生まれ/アメリカ・カリフォルニア州出身/パズウェーブ所属/『22/7』(藤間桜役)ほか

(C)プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会

アニメージュプラス編集部

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