• 『メガロボクス2』第10話 孤立していくサチオ、ぶつかり合う思い
  • 『メガロボクス2』第10話 孤立していくサチオ、ぶつかり合う思い
2021.06.03

『メガロボクス2』第10話 孤立していくサチオ、ぶつかり合う思い

(C)高森朝雄・ちばてつや/講談社/メガロボクス2プロジェクト


◆小嶋健作(脚本)オフィシャルコメント
―ご自身の中で『「NOMAD メガロボクス2』で描こうとしたテーマ、またそれを描く上で作品の中で挑戦したことや苦労したことを教えてください
こんな風に生きたい、と思えるようなカッコいい大人を描くことが自分の中のテーマでした。チーフや中盤から再登場するかつてのジョーのライバルたちは、人はときに過ちを犯してしまうものだということを経験的に知っています。だからこそ、ひねくれたり、道を踏み外してしまった人を簡単にはジャッジせず、信じて待つことができるのだと思います。彼らの言葉が、口先だけではない、経験と実感に裏打ちされたものとして響くよう心掛けました。

―制作の中で印象深いエピソードはありましたか?
およそ一年半も続いた脚本作業でしたが、打ち合わせは毎回充実していて楽しかったです。昼に始まり、気がつけば夜の十一時近くになっていたこともありました。それでも出なかったアイデアが、その後の飲みの席で、誰からともなくぽろっと出てくることもよくありました。同じ場所と時間を共有することでしか生まれなかった物語だと思います。しんどいときもありましたが、最終話のシナリオが上がったときは一抹の寂しさを感じました。

―視聴者の皆様へのメッセージをお願いいたします
何かにつけてスピード感を求められるこの時代に、こんなに足取りの重たい物語について来てくださって、ありがとうございます。キレイごとではない「あした」を提示できるのか。監督、プロデューサー、脚本チームで考え抜いて作ったのがこの物語です。世の中は厳しい状況が続いていますが、たとえ元には戻らなくても、散らばった破片をひとつひとつ拾い集めていったその先に、今より少しはましな未来が待っているかもしれません。このまま最後までついて来てください。

(C)高森朝雄・ちばてつや/講談社/メガロボクス2プロジェクト

アニメージュプラス編集部

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