新幹線が巨大ロボに変形して平和を守るために戦う『新幹線変形ロボ シンカリオン』。シリーズ最新作となる『新幹線変形ロボ シンカリオンZ』はダブル主人公、そして在来線をモチーフとした武装強化車両「ザイライナー」との “Z合体” 機能を持つのが特徴となっている。
主人公である運転士・新多シン役の津田美波さんと整備士・碓氷アブト役の鬼頭明里さんのインタビュー後編は、演じるキャラクター、またお互いの印象などについてうかがった。新多シン(左・演:津田美波)と碓氷アブト(演:鬼頭明里)。
──初めて設定画を見た時の印象と、実際に演じてみた後との間にギャップみたいなものはありましたか。
津田 シンはそんなにギャップはなかったですね。オーディションでは小学5年生なので、考えなしに走っちゃうぐらいの子供っぽさ、みたいな雰囲気を出してみたんですが、実際に演じてみると、若干大人っぽいというか、一見無茶に見えてもちゃんと考えてから行動しているんだなということが分かりましたので、そういう部分も意識して演じるようになりましたね。
鬼頭 アブトの印象もあまり変わらなかったんですけども、色が付いた姿を見たら、より不思議な子という印象が……髪は水色ですし、肌の色もなんか白いし。
──そんなパッと見対称的な2人ですが、お父さんに関するドラマを抱えている点が共通しているように思えます。
津田 シンのお父さんに関しては、まだ多くの情報が出てきていないんですよね……自分自身でもちょっとまだ分からないです。
鬼頭 アブトのお父さんに関しては、今後物語のキーポイントになっていくかもしれないので、楽しみにしていてください。
──シンはお父さんの言葉が行動の柱になっている部分があるので、どうしてもそういうところを期待してしまうんですが……。
津田 そうなんですけれど、本当に第1話にしか出てきていないので……そういう意味では、シンのお父さんも謎といえば謎なんですよ。もしかしたら今後「ただいまー!」って普通に出てくる可能性もありますけど。
──考えてみれば、前作の『シンカリオン』も家族の話は多かったですね。
鬼頭 今作も家族の話は多い気はします。
津田 ええ、ハナビだったりタイジュだったり他のキャラも家族が出てくるし。家族は作品の大事なポイントかもしれません。
鬼頭 親が出てくると、「みんなやっぱり小学生なんだな」って改めて思えるし(笑)。
──お二人を繋ぐ存在であるスマットの印象はいかがですか。スマット(左・演:福山潤)はシンやアブトにとって頼りになるパートナーだ。
津田 癒やしキャラですけれど、シンカリオンZになった瞬間、めっちゃイケボのキャラに変わるのがもう(笑)。面白くて、いてくれるととても安心する存在ですね。
鬼頭 私個人が純粋に欲しいです(笑)! すごく可愛いし、おしゃべりで、機能性にも優れているし、こんなメカを作れるアブトはすごいなって思います。
──アフレコでは、スマット役の福山潤さんと一緒に収録されているんですか?
津田 そうですね。アフレコ現場はとても広いブースなんですが、中に小さなブースがあって福山さんはブースの中で収録していることが多いです。区切りを作ったスタジオのなかで4人くらいは一緒に収録しています。
──現場での福山さんはどんな雰囲気なんですか。
津田 まさに「頼れるお兄さん」です。「はい、(アフレコを)始めまーす」って音響監督に呼ばれると、福山さんがいつもお寿司屋さんみたいに「はい、いらっしゃいやしたー!」みたいな感じですごく良い声で言ってくださるんです。そこでみんなフフっとなって、緊張がほぐれるんですね。本当に現場の雰囲気を上手く作ってくださる方だなあって。
──なるほど、ムードメーカー的な存在なんですね。
鬼頭 そうなんです、本当に現場を明るく盛り上げて下さいます。割とこれまで仕事でご一緒していなかった人同士が多い現場なので、お互い一歩踏み出せないというか、どう話しかければいいのかな、みたいな空気があったんですけれど、福山さんがそんな風にみんなに向かって面白いことを言ってくれて、みんなそれにすごく救われていると思います。
(C)プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所Z・TX
アニメージュプラス編集部