声優が語る文学『朗読喫茶 噺の籠』第二弾発売！声優陣コメント到着

＜OVVA-5/OVVAN-5＞

寺島惇太さん（蒲団/田山花袋）
やはり最後の『匂い』を嗅ぐシーンでしょうか。
生々しい描写だからこそ主人公の感情がより伝わってきます。
一度読んだら中々忘れられないシーンですね。


石川界人さん（春琴抄/谷崎潤一郎）
文字として伝える形になっているので、字の文を読んで音として伝えるのが難かしく、読みなれない書き言葉も多く四苦八苦して収録をしたので、聞いてくださった方にちゃんと伝わればいいなと思いました。


古川慎さん（こころ/夏目漱石）
「先生」の独白が好きです。
個人的にはこのお話のメインとなるシーンだと思っています。
先生の“人間らしさ”が淡々と綴られてゆき、結末を迎えるまで、沢山の問いかけがあるように思います。

＜OVVA-7/OVVAN-7＞

石田彰さん（人間椅子/江戸川乱歩）
どこのシーンが突出してということではなく、椅子に入った人間という状況の異様さと、オチのつけ方が全てではないかと思います。
ゾワゾワとした読後感が得られるのは確実です。


中島ヨシキさん（注文の多い料理店/宮沢賢治）
登場人物も豊富で、人ではないものも出てくるので色々なキャラクターを演じられたのが印象に残っています。そして最後のオチが…なんとも言えない後味になっているかと…（笑）


森川智之さん（羅生門/芥川龍之介）
プロの声優・朗読者として作品に向き合いました。
また、日本語音声表現の美しさの最たるもの一つに鼻濁音があります。
鼻濁音の発音は、名作に失礼のないようにしっかりと表現しました。
とても聴きやすく心地よいと思います。
そして物語の主人公である下人の深層心理が移り行くところは、その当時の時代背景を踏まえながら楽しめると思います。
是非聴いてもらいたいです。