• 水島努監督が15年ぶりの舞台挨拶!映画『荒野のコトブキ飛行隊 完全版』MX4D版最速上映会
  • 水島努監督が15年ぶりの舞台挨拶!映画『荒野のコトブキ飛行隊 完全版』MX4D版最速上映会
2020.09.04

水島努監督が15年ぶりの舞台挨拶!映画『荒野のコトブキ飛行隊 完全版』MX4D版最速上映会

(c) 「荒野のコトブキ飛行隊 完全版」製作委員会


最速上映に集まった観客が、大迫力の本編を五感のすべてで堪能した後は、本作の水島努監督とキリエ役・鈴代紗弓によるリモート出演での舞台挨拶が行われた。

司会者から「MX4D版をファンの皆さんにお届けできた今の心境は?」と聞かれた水島監督は「私はまだ大画面で体験できていないのですが、MX4Dのテストで観たときにはまるで朝から晩までとしまえんに居て、フライングパイレーツを五回くらい乗った後のように身体がふわふわになりました(笑)。今回観終わった皆さんの感覚が心地よいものだったら嬉しいです」とコメント。
先に一部分のみ体感していたという鈴代も「一部を体感しただけでも心地よい疲労感があって楽しかったので、正直、全編を堪能された皆さんのことが羨ましいです」と感想を語っていた。
▲水島努監督(左)とキリエ役・鈴代紗弓(右)

そして今回、リモートとはいえ15年ぶりに舞台挨拶に登壇した水島監督は、その理由について「これまで映画作品は何本かやらせていただいていたので、何度かオファーはあったのですが、本業を優先して自粛していました。ただ、いつまでもひきこもってはいられないので、今回久しぶりに出演させていただきました」と説明。話を聞いた鈴代は「15年ぶりというレアもレアな機会なので、今日はずっとそわそわしていました」と、監督と一緒に舞台挨拶に立てた喜びを語っていた。

「劇場版でやりたいと思ったことは?」という質問に、水島監督は「揺れるという体感はもちろんですが、音をより強烈に感じてもらいたいと思い、TVシリーズよりも意図的に空戦シーンには音楽を入れないようにしました」と回答。MX4D版についても「最初の隼の発進シーンと、最終決戦を特に激しくして、ほかのシーンとの動きのメリハリをすごく考えました」と、こだわりを見せる。また、今作の注目点である15分以上の新作シーンについては「劇場版になると決まったときに、制作スタジオのデジタル・フロンティアさんとGEMBAさんに、どんなものを観たいかアンケートを取らせていただいたんですが、回答がほぼ『ドラマを観たい』だったんです。そこでTVシリーズの第11話から第12話の間の一晩になにがあったのかや、コトブキ飛行隊の結成秘話を描かせていただこうと思いました」と制作意図を説明していた。
そんな新作部分の中からお気に入りのシーンは? と質問された鈴江は「キリエがどんなふうにコトブキに入ったのか、また最終話に至るまでのそれぞれの関係値の変化など、今まで知らなかったことがわかったので、どのシーンもお気に入りです。中でもキリエとエンマの出会いのシーンは観ていてほっこりしました」回答。また、同じ質問に水島監督が「新作カットはどこもお気に入りで、キリエがまるで保護犬が段々と心を開いていくように周りに馴染んでいく感じがとても好きです」とコメントすると、そのたとえに鈴江は強く納得している様子だった。
また水島監督は、エンディングの新作カットについても説明。曰く「エンディングには、あの後どうやって復興していくのか、みんながどういう気持ちでこれから生きていくのかというのをすごく考えて作りました」とのことだ。


せっかくの機会ということで、鈴代が水島監督に聞きたいことを質問する一幕もあった。「監督の好きな食べ物は?」「鈴代紗弓についてどう思いますか?」「私にエールをください」など、個人的な質問を連発する鈴代。これに対し水島監督は「牛丼や納豆」「新人と思えない叫び声がとてもよかったです」「黙っていても成長してくので、そのままで大丈夫です」と、それぞれの質問に誠実に答えていた。

最後に、MX4D版の見どころについて二人があらためてコメント。
「初めて体験される方は揺れなどをひとつひとつ楽しんでもらえると思いますのでそのまま観ていただきつつ、二回目は、座席の動きを一切意識せずに、五感を分散して映像と音に集中して観ていただけるとより楽しめると思います」(水島監督)
「一度揺れを体感して慣れた後にもう一度観ると、より没入感を感じられると思います」(鈴江)
そして「いつかまた、ぜひ皆さんと直接お会いしてお話できれば」と劇場のファンに挨拶し、内容たっぷりの舞台挨拶は幕を閉じた。

(c)「荒野のコトブキ飛行隊 完全版」製作委員会

アニメージュプラス編集部

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