――以前インタビューしたとき、「We are Winner!」の落ちサビ「せいいっぱい 歩いた 結果が全部 この私だもん」の部分は、泣いちゃうから心を込めないで歌うようにしていると言っていたのを覚えています。
高萩 (笑)。そうでした! 本当にいい歌詞が多くて、歌っていて自分に刺さっちゃうんですよ。最近は気持ちを込めているんですけど、自分に当てはめないようにしていますね。自分に当てはめると泣いちゃうんで(笑)。
――アプガ(2)の曲は、聴くほうも自分に当てはめやすい曲が本当に多いですよね。
高萩 そうなんですよ。等身大の歌詞が多くて。「世界で一番かわいいアイドル」も、いろんな気持ちになって、泣きそうになるのを我慢しています。特にリリースイベントでは、本当に泣きそうになってましたね。あのときは、1万枚という目標があって、達成するのか、無理なのかみたいな気持ちもずっとあったので、余計に涙が出そうになって。もう、ファンのみなさんのことも心配になって(笑)。本当に、いろんな気持ちで歌ってました。
■現在の状況をチャンスに変えていきたい
――シングル1万枚を達成して、今年に入ってお客さんも徐々に増えてきたと思います。正直、春以降、そして夏のアプガ(2)の躍進を楽しみにしていました。そこで、この状況は残念ですよね。
高萩 本当に、なにが起こるかわからないですよね。ですが逆に、この状況をチャンスに変えていきたいんです。臨機応変に対応していかないと!
――なるほど!
高萩 いまの時代、届けようと思えばみなさんに届けられるじゃないですか。ネットがあって、メンバーもファンのみなさんもスマートフォンを持っていますからね。みんなが毎日、いろいろなコンテンツ、YouTube、Abema TV、ニコニコ生放送とかSNSを観ている……チャンスですよね。
――アプガ(2)なら、それが出来ると思います! アプガ(2)の3期メンバーも、頼もしくなってきましたしね。
高萩 3期メンバーは、本当に成長したと思います。
――正直、ツアー最終日で、8人体制の完成形が見られるかなと思っていました。
高萩 わたしも、今回のツアーで完成するかなって、思ってました。
――本当に、いいグループになったと思います。
高萩 そうですね。いいグループになったなと、自画自賛ですがそう思いますね。誰もちっちゃくまとまろうという考えは持ってないですし、それぞれが自分の位置を見つけようとガンバっていますし。細かく見ちゃうと、まだいろいろと直さなければいけないところはあるんですけど、わたしも安心してライブができるようになってきました。だから、自分のことを考えられるようになりました(笑)。やっぱりわたし、卒業とか新メンバーとかそういう節目節目で、リーダーとしてメンバーばっかり見ちゃうようになって、自分のことができなくなっちゃうんですよ。でもやっと、わたしが見てなくてもちゃんとできるようになって、年明けくらいから、自分のことに集中できるようになりましたね。この先、なにをやっていこうか、考えられるように。
――ではいま自分で、どうしていこうか考えていることはあるんですか?
高萩 いま佐々木ほのかが「踊ってみた」をガンバっているじゃないですか。佐々木ほのかと言えば「踊ってみた」みたいな。わたしも、そういうの欲しいんですよ!!
――!? どういうことですか!?
高萩 継続して続けていけるような、そういうコンテンツ……。
――なるほどそういうことですか。「モッパン」があるじゃないですか!