• ナメられないよう主役もツッパる!『仮面ライダーX』ブルーレイ発売記念!速水亮&新堀和男囲み取材レポ!!
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2020.03.11

ナメられないよう主役もツッパる!『仮面ライダーX』ブルーレイ発売記念!速水亮&新堀和男囲み取材レポ!!

『仮面ライダーX』ブルーレイ発売記念囲み取材より、速水亮さん(右)と新堀和男さん(左)。


ーー今回Blu-rayが発売されるということで、多くの方にご覧になっていただくことになりますが、特にお気に入りのシーンがあれば教えてください。

速水 崖から落っこちた話だね。多分8話だから、崖から落ちるまではやってないんだけど。トントントントンって来て鉄腕(アトラス)を殴るところでストップしてるんだけど、そこ探してみて。あの後、頭から落っこちてんだから、俺、ハハハハハハ(笑)。だからそういう、面白いところいっぱいあるよね。

新堀 はい、そうですね。

速水 あれ柔道やってなかったら首の骨完全に折ってるから。あの時「やばい」と思って身体を捻って落ちたから大丈夫だったけど。あのとき、うちの奥さん(水城涼子&霧子を演じた美山尚子さん)、「ぷっ」って笑ったんだからね。キャメラマンの助手と照明の助手は落ちるか落ちないかで金かけてたからね(笑)。
つまりテストと本番は違う。本番って必ず力が入るから。力が入ったときに必ずコケるっていうのをみんな見てきてるわけだよ、他のライダーで。だからあの2人は賭けたんだと思うのね。これ本番で絶対コケるぞって(笑)。
3メートルしかないとはいえ、誰も心配しなかった。「大丈夫?」なんてひと言もなかったよ。俺がうぅって苦しんでるんだよ。それなのにうちの嫁さんは笑ってるしさ。本人は絶対違うって言うんだよ、「ああ〜!」って思ったって言うの。でも俺、キャメラの横にいたから一番最初にパッと見ちゃったから。それだけ無様だったんだろうね。ライダーやってるとそんなこといっぱいあるよな。

新堀 ありますね。俺はね、(仮面ライダーXを)ライダーの中屋敷(鉄也)さんもやってるし、俺もやってるから、今回画像も綺麗になるんだし、どっちがどっちをやってるのかなって思いながら、改めて見直してくれればいいかなと思っています。

ーー長い間、仮面ライダーのファンでいらっしゃるファンの方々にひと言ずつお願いします。

新堀 自分も仮面ライダーやってるし、今も続く仮面ライダーの歴史の中に、新堀和男っていうのが1ページでもそこに入れたのがものすごくうれしい。これからもスーツアクターっていうか、そういう人にもっともっと頑張ってもらいたいし、見ている人にも、もっともっと突き詰めてスーツをやっている人はこういう風にやってるんだっていうのを改めてね、探しながら、もっともっと応援してほしい、そういうことですかね。

速水 昔やってたとき、スーツアクターがレジェンドになるなんて考えてもなかったよな。

新堀 いやもう、全然、ないですね。

速水 今やスーツアクターはレジェンドだからね。そういう意味でいうと、俺も大映っていう映画会社からスタートしてやったんだけど、原点って仮面ライダーなんですよね。俳優って何が一番難しいかというと、緊張からどうやって自分を解くかっていうことがめちゃくちゃ大変なんですよ。いつもこういう風にリラックスした状態で芝居ができたら一番いいんだけど、これは慣れるしかない、キャメラに。
仮面ライダーのいいところは疲れてようが何しようが、毎日キャメラの前にいなきゃいけないところ。だからキャメラの前で芝居をすることが日常になる。そうするとライダーが終わった後、次の現場に行ったときにキャメラ前で緊張しなくなるんだよ。これは歴代のライダー、新人でライダーをやった人たちにとって、めちゃくちゃ利点になる。だから今新人がいっぱい出てくるでしょ。この人達がいかに緊張しないでできるかって、これは一生続くんだよね。
例えば北林谷榮さんって名女優がいるけど、僕、彼女が舞台の袖で震えてるのを見てるからね。だからどんな名優でも緊張するときはする。そこからいかにリラックスするかっていうのが大事なんだけど、ライダーはそういう意味で言うと、カメラの前でずーっと半年なり1年できるので、芝居や現場というものに慣れていく。奥さんも、そこで捕まえたし(笑)。
新堀ちゃんも俺も藤岡(弘、)さんも、藤岡さんなんかあれだけ主役やってるじゃん、でもいまだに仮面ライダーもやってる。だから仮面ライダーの力がいかに強いかっていうことだね。実感してますよ。実感していると同時にコアなファンにとっても感謝しています。だってファンがいなかったら始まらないわけだからさ。

新堀 それはそうですよね、はい。

文/村北恵子

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