• 『HUMAN LOST 人間失格』 木﨑文智 監督 スペシャルインタビュー
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2019.10.12

『HUMAN LOST 人間失格』 木﨑文智 監督 スペシャルインタビュー

(C)2019 HUMAN LOST Project


『シャリバン』の親子のドラマにハマりました

ーー 監督はどのような作品に影響を受けて来たのでしょうか?

木﨑 僕は特撮だと、一番影響を受けたのは宇宙刑事シリーズです。中学か高校生くらいでしたか。その前はウルトラマンシリーズも観ていましたね。あまりマニアックではなく王道な感じだったと思います。宇宙刑事シリーズは、特に『シャリバン』の親子のドラマにハマりました。ギャバンも出て来ますし。昔観ていた作品って、あまりお話覚えてなかったりするんですよ。格好よかったけど、これどんな話だっけって。でも『ギャバン』『シャリバン』に関してはドラマが骨太で、親子愛だったじゃないですか。それがなぜかとても記憶に残っているんですよ。そういうのが基本的に好きなのかもしれないですね。『宇宙刑事シャリバン NEXT GENERATION』ってありましたね続いてほしかったです。

ーー 宇宙刑事のおもちゃなどは持っていましたか?

木﨑 うちは三人兄弟で、そんなに余裕もなかったので、買ってくれないんですよ。でもサントラとかは自分で買た記憶もあります。フィギュアは当時はそんなにハマってなかったですね。ただ上京してからショップで結構大きなギャバンのソフビが2万円くらいで売っていたのを見つけて買いました。

ーー 何か他にもお持ちですか?

木﨑 最近はすっかり買わなくなって久しいんですが、井口(昇)監督の『電人ザボーガー』ってあったじゃないですか。あれのザボーガーとストロングザボーガーは買っちゃいました。結構大きいやつ。何で買っちゃったんだろう(笑)。_あとはHOT TOYSのアイアンマンのシリーズは何体かありますね。でもきりがないですよね。収納スペースもないのにどんどん増えていく。僕は1回箱から出して「わーい!」ってやった後は箱に戻してしまっておくタイプなんです。日焼けしたりホコリをかぶったりするのも嫌なので。

ーー ぜひ『HUMAN LOST 人間失格』からもフィギュアなど出てほしいですね。

木﨑 出てくれるといいですね。そうしたら買わなきゃ。

ーー 最後に作品を楽しみにしているファンへ、メッセージをお願いします。

木﨑 原案として太宰治先生の「人間失格」というものをベースにしつつ、アクションエンターテイメント、なおかつダークヒーローものとして再構築しています。「人間失格」が持っているメッセージみたいなものっていうのも多分に入れ込んでいる作品になっていますので、ぜひ楽しみに観に来て欲しいです。何回も。多分「え?」ってところからみんな入ると思うのですが、いい意味で観ている人の想像を超えてくれる作品になってくれてると思います。想像するに難しいというか、こう来たかっていうところが絶対あると思うので、そこは本当に楽しみにしてもらいたいです。よろしくお願いします。



Plrofile
きざき ふみのり
東京アニメーター学院を卒業後、スタジオジャイアンツに入社。その後アニメーター仲間と共に、スタジオへらくれすを設立。監督作である『アフロサムライリザレクション』にて、米国で名誉あるプライムタイム・エミー賞の長編アニメーション部門にノミネート。国内外共に高い評価を得る。表作は「アフロサムライ」シリーズ、「バジリスク 〜甲賀忍法帖〜」『BAYONETTALOODYFATE』など。




『HUMAN LOST 人間失格』
2019年秋 全世界公開 配給:東宝映像事業部

〈イントロダクション〉
全人間、失格
昭和111年・GDP世界第1位・年金1億円支給
日本文学の最高峰「人間失格」
狂気のSF・ダークヒーローアクションへ再構築

破滅に至った一人の男の生涯を描く日本文学の金字塔――太宰治「人間失格」。深い死生観、文学性が今なお、強烈な衝撃を 与え続ける不朽の名作。そのスピリチュアルを内包し屈指のクリエイター陣によって再構築された、新たなるオリジナルアニメーション映画が誕生した。

“日本発の世界を魅了するSFダークヒーロー”を創出すべく本作の起点となったのは、スーパーバイザー・本広克行。脚本は、太宰治と同じ小説家であり、日本SF大賞ほか数々の賞を受賞した冲方丁が担当。日本文学を大胆なSF世界観と重厚な物語へと昇華させた。異様の日本をリアリティある映像へと落とし込むのは、海外でも多数の賞を受賞し、次々に映像革命を起こし続けるアニメーション制作・ポリゴン・ピクチュアズ。
主題歌には、グラミー賞にノミネートされSpotifyにおいて世界でもっともストリーミングされたシンガーJ.Balvinをfeat.に迎えた、音楽シーンの最前線を走り続けるm-floが参加し、世界を彩る。
そして、それら鋭く多彩なクリエイティブを、「アフロサムライ」において卓越したアクション描写で世界を驚愕させた監督・木﨑文智が、エモーショナルにまとめあげた。

“日本文学の最高峰×ジャパニーズアニメーション”が危うく交錯する――
狂気の“日本”を巻き添えにする、誰も知らない“ダークヒーローアクション”「人間失格」。

〈ストーリー〉
昭和 111年――医療革命により死を克服し、環境に配慮しない経済活動と19時間労働政策の末、
GDP世界1位、年金支給額1億円を実現した無病長寿大国・日本、東京。
大気汚染と貧困の広がる環状16号線外“アウトサイド”で薬物に溺れ怠惰な暮らしをおくる“大庭葉藏”は、ある日、
暴走集団とともに特権階級が住まう環状7号線内”インサイド”へ突貫し、激しい闘争に巻き込まれる。
そこで”ロスト体”と呼ばれる異形体に遭遇した葉藏は、不思議な力をもった女性“柊美子”に命を救われ、自分もまた人とは違う力を
もつことを知る。

暴走集団に薬をばらまき、ロスト体を生み出していたのは、葉藏や美子と同じ力をもつ男“堀木正雄”。
正雄はいう。進み過ぎた社会システムにすべての人間は「失格」した、と。

文明崩壊にむけ自らのために行動する堀木正雄、文明再生にむけ誰かのために行動する柊美子。
平均寿命120歳を祝う人類初のイベント“人間合格式”を100日後にひかえ、死への逃避を奪われ、人ならざる者となった大庭葉藏が、その果てに選択するものとは――

<STAFF>
原案:太宰治「人間失格」より
監督:木﨑文智
スーパーバイザー:本広克行
ストーリー原案・脚本:冲方 丁
キャラクターデザイン:コザキユースケ
コンセプトアート:富安健一郎(INEI)
グラフィックデザイン:桑原竜也
CGスーパーバイザー:石橋拓馬
アニメーションディレクター:大竹広志
美術監督:池田繁美 / 丸山由紀子
色彩設計:野地弘納
撮影監督:平林 章
音響監督:岩浪美和
音楽:菅野祐悟
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
企画・プロデュース:MAGNET /スロウカーブ
主題歌:m-flo「HUMAN LOST feat. J. Balvin」(rhythm zone/LDH MUSIC)

<CAST >
大庭葉藏:宮野真守
柊美子:花澤香菜
堀木正雄:櫻井孝宏
竹一:福山 潤 
澁田:松田健一郎
厚木:小山力也
マダム:沢城みゆき
恒子 :千菅春香

<WEB>
Official Site:human-lost.jp
Official Twitter:@ HUMANLOST_PR

(C)2019 HUMAN LOST Project

文/阿部雄一郎

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