◆仮面ライダーゾンジスは仮面ライダーJ、仮面ライダーザモナスは仮面ライダーアマゾンズーー仮面ライダーザモナスと仮面ライダーゾンジスのデザインを見られた印象はいかがでしたか。
鈴木 いろんなライダーがいるんだなと、私の仮面ライダーゾンジスはかなり派手だなと思いました。
ボリューム感あったし、背もでかいし、タッパもあったしね。
斉藤 ISSAさんの(仮面ライダーバールクス)とパパイヤさんのモチーフ画像だけ最初見ていて、どっちなんだろうって思ってたら、「これだよ」って(仮面ライダーザモナス)。赤と青とゴールドとシルバーっていう想像してない色合いにビックリしました。でも格好いいですよね、仮面ライダー。
鈴木 格好いい。
ーー変身ポーズは現場で決められたんですか。
鈴木 アクション監督の方((宮崎剛)がいらして「どうしようかね」っていうところから始まり、(田崎竜太)監督と3人で相談して、『仮面ライダーJ』(1994)をモチーフにしてポーズを決めました。
仮面ライダーって変身するのに「かめ〜〜〜ん……ライダーーーーー!」って溜めてるイメージがあるんですけれど、意外とサッと入って「変身」って終わっちゃったから、そうだよなって。主役の人はゆっくりやってもいいんだろうけれど、僕らはサッといったほうがいいのかなって。でもシンプルでよかったですね。
斉藤 僕のザモナスは『仮面ライダーアマゾンズ』がモチーフで、戦い方が結構泥臭かったりするんですよ。獣っぽいっていうか。
以前、谷口賢志(『仮面ライダーアマゾンズ』鷹山仁/仮面ライダーアマゾンアルファ役)という男と話をしていたときに、『仮面ライダーアマゾンズ』のオーディションでみんな「変身」っていう言葉だけを決めてくるから、絶対それをやらずに裏をかいてやろうと思ってすごくシンプルに「アマゾン」って呟いたらしいんです。それで決まって最初の変身シーンの撮影のとき、思わずテンションが上がったのかオーディションの時より全然大きな声で「アマゾン!」ってしっかり言ったら、監督に「お前決めた理由はそれじゃないから」って言われたっていう話を聞いて(笑)。
だから今回、アクション監督さんは体勢を落として「変身」っていう(仮面ライダーアマゾンっぽい)感じがいいと思ってるんだよねと伺ったんですが、僕は逆がいいですって言ったんです。「何もせずに変身したいかもです」って話をしたら「全然いいよ、それで」って言って下さって。
ですから僕はただ「変身」って言ってガチャンと回すだけで、変身してからガッとスイッチが入る感じになったんです。ちなみに僕、まだパパイヤさんの変身シーンとか見てないんですよね。
鈴木 じゃあ今ここで……やらないよ(笑)。だから見てね。
斉藤 見ます、見ます。ISSAさんとパパイヤさんとはできるだけ反対側の変身にもっていきたいなって思っていたので。
鈴木 反対になってると思う。僕はわりとしっかり変身してる。
斉藤 (パパイヤさんのほうは)重たいどっしりしたのがくるかなと思っていたので、僕はちょっとニヒルにサラッと変身しました。
鈴木 せっかくだからね。
斉藤 そうなんですよねぇ。せっかくだからたっぷりやりたい気持ちっていうのはあったんですけど。
ーー撮影中お二人で相談されたりしたことはあったんですか。
鈴木 僕ら二人が「やってやる」みたいなことを言って出かけるシーンがあったんですけど、そこでお互いが「たっぷりやりましょうよ」「たっぷりやろうか」ってなって、たっぷりやったんですよ。それこそた〜っぷり溜めていったら、監督に「もうちょっとサッといきましょうか」って(笑)。「はーい」って。
斉藤 「ですよねー」って(笑)。パパイヤさんが必死に目配せしてくれて、僕がしょうがない行くか、みたいなワンモーメントがあってというくだり。
鈴木 (斉藤くんの役が)クールだからね。俺は行くぞ、みたいなね。
斉藤 溜めてニヤニヤして。
鈴木 溜めてカメラのところで止まってニヤニヤする、これでいいんじゃないのって。
斉藤 そうしたら見事に。
鈴木 「もう少し早くいきましょうか」ってね。