——音楽へのこだわりということでは、今回は小田朋美さんと菊地成孔というお二人が担当されていますが。平牧 今っぽいというか、それこそ「東京感」というオーダーのもとで候補の方をセレクトして頂いて、小田さんのほうが先に挙がっていました。小田さんはクラシックの王道を勉強してきてそれを破壊していく、みたいな流れでやってきている方なので、そういったところと「東京感」とがシンクロするのではないかと。それで一度打ち合わせをしたらその場でアイディアをたくさん出して頂いて。
——確かにすごく作品に合ったテイストの音楽でした。平牧 月山がじわじわ忍び寄ってくる不穏な感じとか、ストレートにやってこないのが小田さんのいいところで、予想しないところでストリングスが入ったりとか。そういうノイズ系の音楽がすごくよかったですね。
——ある程度お任せというか、このシーンはこういう曲で、といった指定はされていないということですか?平牧 僕ら二人のイメージをお伝えして、小田さんからもイメージが上がってきて、それに対してリアクションしていく中で曲の数が膨大になっていきました(笑)。40曲くらいあるんですよね、1時間半の映画なのに(笑)。
——最後にそれぞれ作品の見どころを一言ずつお願いします。永江 根底に流れている大きなテーマはあるんですけど、それよりも観て純粋に笑って頂ければいいなと。“変態”を突き詰めるとどこまでいくのか、松田さんの究極までのイキっぷりを観て頂いて面白おかしく笑ってもらって、そのあとで『東京喰種』という作品が持っている世界観やテーマに触れてほしいなと思っています。とにかく楽しんでほしいですね。
川崎 やっぱり僕もそこかな……“変態”で突き抜ける松田さんの演技と、それを受けて困惑する窪田さんのカネキと、その押し引きを楽しんで頂けたらなと思います。原作を意識してというか、原作の「トレビアン!」がこうだからどうしようか、みたいなことを話し合いながら、原作を尊重しながらどう新しい見せ方をするか、というところを頑張っているので楽しみにしてほしいと思います。
平牧 二人が言ったことはもちろんなんですが、最後のアクションシーンは一番力を入れたところなのでそこも観てほしいですね。赫子(かぐね)VS赫子の戦いであったり、色々なタイプの赫子のアクションであったり、そこも含めてドキュメンタリーっぽく撮ったりもしていますので注目して頂ければ。あとは「東京感」ですね。
——ありがとうございました!▲(左から)永江智大プロデューサー、平牧和彦監督、川崎拓也監督
東京喰種 トーキョーグール【S】7月19日(金)全国公開■原作:石田スイ「東京喰種トーキョーグール」 (集英社ヤングジャンプ コミックス刊)
■監督:川崎拓也 平牧和彦
■脚本:御笠ノ忠次
■出演:
窪田正孝 山本舞香 鈴木伸之 小笠原海 白石隼也 木竜麻生 森七菜 桜田ひより 村井國夫/知英 マギー ダンカン 栁俊太郎 坂東巳之助/松田翔太
■配給:松竹
●映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』主題歌予告90秒公式サイト
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https://www.instagram.com/tkg_movie/(C)2019「東京喰種【S】」製作委員会 (C)石田スイ/集英社