ClariSがシングル「アンダンテ」をリリース。インタビュー後編ではカップリングに収録した「サクラ・インカーネーション」と「擬態」の話題を中心に、5月22日リリースする7thアルバム『Iris』についても触れる。「擬態」にちなんだ質問からは、二人の得意なモノマネも飛び出す。そしてドイツでカレンが堪能したいものとは?
(後編/全2回)【前編】『狼と香辛料』旅を感じさせる曲「アンダンテ」と、ClariSの共通点■カレンがダンスの先生に完璧に「擬態」――カップリングには「サクラ・インカーネーション」と「擬態」を収録しています。クララ:「サクラ・インカーネーション」というタイトルは、「桜の化身」という意味で、歌詞に〈君の瞳に映る桜になれたら……〉と出てくるように、桜を観るたびに好きだったあの人のことを思い出すという、歌詞だけを読むとバラード曲のような切なさがあふれていますが、楽曲としてはアップテンポでリズムも心地いい曲です。
カレン:掛け合いがあったり、聴かせるところはオトしたりと、1曲の中で1つのドラマが展開するような楽曲です。春で別れの曲と言うとバラードのイメージですけど、それとは違った表現をした、新しいかたちの別れの楽曲となっています。別れの種類も男女に限らず、今まで皆さんが経験した何かしらの別れと重なる曲になっています。
――もう1曲の「擬態」は、まず曲名が面白いですね。カレン:タイトルでまずひとつかみ、聴いて二つかみ、歌って三つかみされるという(笑)。
クララ:聴いた瞬間、心を奪われました。作詞・作曲・編曲は重永亮介さんで、今までも重永さんには「ALIVE」「ふぉりら」「シニカルサスペンス」などインパクトの強い楽曲を作っていただいてきて、過去最高にインパクトの強いライブ映えする曲を作っていただきました。
カレン:聴いたら誰もが虜になってしまう、中毒性のある楽曲です。歌詞はちょっと怪しい女性像が浮かびますけど、私たちも年齢を重ねて大人になったからこそ出せる色もあると思って、そこも聴きどころかなと思います。また、歌詞に〈仮面〉というワードが入っていたり、楽曲に合わせて私たち自身が変化してきたことも重ねて書かれていて、すごく親近感を感じる曲ですね。
クララ:重永さん特有のキャッチーなワードが満載で、何回も聴きたくなるし、耳に残るフレーズだなって思うので、そこが皆さんの心をつかむんじゃないかと。曲中でセリフが入る楽曲は「仮面ジュブナイル」など、ファンの皆さんの間でもすごく人気が高いので、ライブで皆さんがたくさん声を出してくださることを期待しています。
――「擬態」というタイトルからの質問ですが、得意なモノマネはありますか?クララ:ボイストレーニングでいろんな声を出すレッスンがあって、その時は、あくまで似た声を出すだけだったので、モノマネというものは人生で一度もしたことがなくて。
――どんな何の声を?クララ:その時は『リロ&スティッチ』のスティッチを……やらないですよ(笑)!モノマネってやっぱりちょっと照れくささがあるので、小さい頃から避けてきたんです。その点カレンは、さすがなんですよ!
カレン:火の粉がこっちに(笑)! でもマネをすることで自分の幅が広がるし、上手くなるには「マネから入るといい」と聞くので、子どもの頃から耳に入る声をとにかく片っ端からマネしていたおかげで、「できなくても一回チャレンジしてみる」という精神が身につきました。だからモノマネは好きだし、たくさんやってきたほうだと思います。
――最新のモノマネは何ですか?カレン:同じレーベルのReoNaちゃんの「ないない」という曲を練習中です。声優の小倉唯さんの「Baby Sweet Berry Love」という曲も練習しています。あとは、Adoさんの“がなり声”にも挑戦してみたいですね。ちなみに、以前ダンスの先生の声マネをしてレッスン室に入ったら、本当にクララが騙されていました。
クララ:挨拶をしようと思って「おはようございます!」って開けたら、カレンだったんです。完璧な「擬態」でした(笑)。