• 【マクロスF】新要素でファンを幻惑する劇場版『イツワリノウタヒメ』の魔術
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2023.09.01

【マクロスF】新要素でファンを幻惑する劇場版『イツワリノウタヒメ』の魔術

(C)2009 BIGWEST/MACROSS F PROJECT

BS12トゥエルビ〈日曜アニメ劇場〉で9月3日、10日の2週にわたり『劇場版マクロスF』2部作が連続放送される。
本日9月3日(日)19時から放送されるのは前編『劇場版マクロスF 虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜』(2009)。壮大な宇宙を舞台に繰り広げられる〈歌〉〈戦い〉〈恋〉の物語を新たな形でバージョンアップしており、冒頭のライブシーンからクライマックスが止まらない!

『マクロスF』は、2008年にマクロスシリーズ生誕25周年を記念して制作されたTVアニメだ。
原作・総監督はマクロスの産みの親であり、シリーズを象徴する可変戦闘機「バルキリー」のデザインも手掛ける河森正治。そして監督は、後に『IS〈インフィニット・ストラトス〉』や『転生したらスライムだった件』を手掛けることになる菊地康仁。
さらにシリーズ構成・脚本の吉野弘幸(『舞-HiME』『コードギアス 反逆のルルーシュ』など)や音楽の菅野よう子(『カウボーイビバップ』、『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズ)など豪華なメインスタッフが集結、シリーズを象徴する三大要素――〈歌〉〈メカアクション〉〈恋愛/三角関係〉をより現代的にブラッシュアップした “新世代のマクロス”  を実現。数多くのファンの心を摑む話題作となった。

西暦2059年、新天地を目指し航海する超長距離移民船団〈マクロス・フロンティア〉は、船団〈マクロス・ギャラクシー〉のトップスター歌手シェリル・ノームのライブ開催中に巨大な昆虫型異星生命体「バジュラ」の襲撃を受ける。その混乱の中、パイロットを目指す少年・早乙女アルトは、歌手を目指す少女ランカ・リー、そしてシェリルと偶然巡り合う。
やがてアルトは民間軍事企業S.M.S.に入隊、バルキリーのパイロットとしてバジュラとの戦いに身を投じることに。ランカはアイドルを目指して下積みの日々を送り、一方シェリルには「ギャラクシー船団が送り込んだスパイ」という嫌疑が掛けられる……。

今回放送される『劇場版マクロスF』2部作は、TVシリーズの好評を受けて制作された劇場用アニメーションだが、いわゆる総集編とは異なる「もうひとつの『マクロスF』」として物語が紡がれているのが大きな特徴となっている。
導入部こそTVシリーズをなぞっているように感じられるが、後半は完全にオリジナル展開へと突入。映像面でも大幅な新規作画・再撮影が行われ、アフレコに至っては完全新規収録となっている。
初めて観る人が新鮮に作品を楽しめる反面、TVシリーズを知っている人はその展開に翻弄されること間違いなし。そういう部分からも、すべての観客に驚きをもたらそうという河森総監督の徹底的なサービス精神を伺うことができるはずだ。

その上、TVシリーズではあえて抑え気味になっていたという3DCGのアクションシーンは、劇場という舞台を得て完全にリミッター解除。大画面に映えるトリッキーで立体的、スピード感満点の映像が展開されていく。
ド派手なメカアクションとシェリル・ランカの圧倒的な〈歌〉が融合する大興奮のラストバトルは、「これぞマクロス!」と思わず叫びたくなる最大の見どころに仕上がっている。

『マクロスF』唯一無二の魅力を新たに知る、再確認する、より深く堪能するーーその最適のガイドとなるのが本作『イツワリノウタヒメ』なのだ。


>>>恋と戦いのトライアングル!『イツワリノウタヒメ』場面カットを見る(写真13点)

(C)2009 BIGWEST/MACROSS F PROJECT

アニメージュプラス編集部

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