• 【松本零士さんお別れの会】作品世界に寄り添う感動のお見送りを振り返る
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2023.06.05

【松本零士さんお別れの会】作品世界に寄り添う感動のお見送りを振り返る

会場外に設置されたフォトスポットには、松本さんの名キャラクターたちが大集合 (C)松本零士/零時社

2月15日に亡くなった漫画家・松本零士さんを偲ぶ〈お別れの会〉が、去る6月3日(土)に東京国際フォーラムにて行われた。前日からの台風の影響もあり足元の悪い中でありながら、たくさんの関係者やファンが会場を訪れ、松本さんとの別れを惜しんだ。
当日足を運べなかった方のために、松本さんの作品世界をイメージして開催された〈銀河葬〉――「お別れの会」の現場の様子を紹介しよう。

【祭壇】
会場に設置された祭壇は、鉄郎とメーテルに見守られながら銀河鉄道999号に乗って地球から宇宙に飛び立つシーンをイメージ。
メーテルや鉄郎が立つ青い地球はカーネーションやかすみ草、アジサイなど合計およそ1万6000本の花で形作られ、祭壇の背景には煙を吐きながら疾走する999号、そして光り輝く星をイメージしたバルーンが浮かんでいる。

幻想的に彩られた祭壇の中心に配置された、宇宙へと向かって真っすぐに伸びる線路の先には、愛猫ミーくんを抱いて柔らかい表情を浮かべている松本さんの遺影が。こちらは2020年1月に零時社オフィシャルサイト用に自宅の応接室で撮影されたもので、数ある写真の中から、御令室である漫画家・牧美也子氏が選んだ1枚とのことだ。

祭壇制作:株式会社日比谷花壇
使用された花:スプレーマム白/1700本、カーネーション白/2000本、カーネーション水色/800本、カーネーション青 /800本、スプレーカーネーション白/900本、スプレーカーネーション水色/700本、スプレーカーネーション青/700本、トルコキキョウ白/500本、ピンポンマム白/800本、かすみ草/1000本、スプレーデルフィニウム水色/800本、スプレーデルフィニウム青/1000本、レザーファン/2500本、ポリシャス/1500本、アジサイ/300本、合計本数:1万6000本

また、松本さんの業績に対し叙位として正六位が送られたことが報告され、祭壇の前にはその位記額も掲げられた。


【パネル展示】
誕生から学生時代の漫画作品、上京してからの漫画家仲間との青春の日々、漫画家・牧美也子との結婚や家庭生活の思い出、代表作品の紹介、好奇心旺盛な海外取材の様子、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ受章、財団方針日本宇宙少年団(YAC)で理事長を務めた様子などなど、公私を問わず多岐に渡る松本さんの生涯と活動を42点のパネルで紹介。参列者はこの機会に改めて、松本さんの人となりや偉業を駆け足で振り返ることができた。

また会場内には999号の機関室を再現したエリアもあり、訪れた参列者たちの格好の撮影スポットとなっていた。。


(C)松本零士/零時社

アニメージュプラス編集部

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