• 【ClariS】はじめから『ALIVE』!いきなり最高潮なライブレポート♪
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2023.05.18

【ClariS】はじめから『ALIVE』!いきなり最高潮なライブレポート♪

ClariS SPRING LIVE 2023~Neo Sparkle~ 写真:カレン(左)、クララ(右)

ClariSの約3年8カ月ぶりとなるライブハウスでのライブ「ClariS SPRING LIVE 2023~Neo Sparkle~」が、前日の5月6日に続き、5月7日、東京・Zepp Hanedaにて開催された。バンドをバックにした初の公演で、久しぶりに声出しが解禁されたライブ。7日、熱い演奏に乗せて登場したふたりは、観客の大歓声で迎えられた。

「声を出して行きましょう!」という呼びかけに、〈ハイ! ハイ!〉とかけ声が響き、カレンの足上げなど迫力あるダンスパフォーマンスに会場が歓声で沸いた「ALIVE」。1曲目がいきなり「ALIVE」だったことは、少し意外だった。同曲は今も根強い人気を持つアニメ『リコリス・リコイル』のオープニングテーマとして、現在のClariSを代表する楽曲だ。通常なら本編最後を締めくくるところを敢えての1曲目。つまりこのライブでは、「ALIVE」の熱狂を超える仕掛けが、まだまだあるということ。この先に待ち受ける“Neo Sparkle”(新しいきらめき)に、胸が高鳴った。

ノリのいいロックサウンドが特徴の「ユニゾン」では、サビ前のかけ声〈It’s OK!!〉をみんなで叫んで会場がひとつになったところで、「ここでバンドメンバーを紹介します」と“ClariSバンド”のメンバー紹介。アニソンシーンの強者が集結した最強のサポートを得て、いつも以上に生き生きと輝いて見えたふたり。実は小学生のときにふたりでバンドをやっていたことがあったそうで、「そんな私たちが、こんなに素敵なバンドさんに囲まれてステージ立てるなんて、何て幸せなんだろう!」とカレン。バンドと言えば曲の最後をジャンプで締めくくるのが定番で、同曲のラストは「ジャンプしよう!」と呼びかけて、小学生からの憧れを爆発させるかのように、楽曲のラストをジャンプで締めくくった。

中盤の「ClariSong Ranking!!」のコーナーも、ライブの見どころのひとつだった。みんながライブで聴きたい曲を、シングルのカップリング曲とアルバム収録曲を対象に投票してもらい、上位5曲をランキング形式で披露するという試み。5位の「with you」は、疾走感がありながら切なさのあるメロディが秀逸で、透明感のある歌声が曲とぴったり。4位の「恋待かぐや」と3位の「ひらひら ひらら」は、和の世界観と春の桜の情景が会場に広がる。薄いピンクの衣装が楽曲ともマッチし、ふたりの艶っぽい姿がライトに照らし出された。2位は、片思いを歌った「Surely」がランキング。曲に合わせてパンパパンと手拍子を打つファン。胸アツのサビメロが胸を締め付けた。そして第1位は、「ミントガム」。どこか昭和アイドルのような独特のメロディと、明るく温かい可愛さを持った楽曲。「簡単な振り付けがありますので、みんなも一緒に踊ってください」とふたり。人差し指でチョンチョンとする振り付けが絶妙に可愛く、ふたりがすれ違いざまに手を合わせるところなど、胸キュンポイントでファンはペンライトを振りながら熱い声援を送った。

「皆さんの聴きたかった曲はありましたか?」とふたり。5位の「with you」は6位、7位との接戦で、締め切りの三日前から怒濤の追い上げを見せたそう。4位の「恋待かぐや」は、「大好きすぎてランキングに入らなくてもやろうと思っていた」など、ランキングを振り返ったふたり。1位の「ミントガム」は、2位の「Surely」の倍の投票数を獲得して堂々の第1位に輝いたそうで、中止になった「ClariS LIVE Tour 2020 ~ROCK! LINK! BEAT!~」でやる予定だったことも明かした。このライブでは「ミントガム」「恋待かぐや」「Neo moon」がライブ初披露となった。

本編のクライマックスは、「ヒトリゴト」「CLICK」「ナイショの話」と人気曲を連発。ファンは〈ハイ! ハイ!〉と声を上げ、「CLICK」ではサビ前の〈きっと〉を全員で歌って会場がひとつに。ラストの「ナイショの話」は〈ワン、ツー〉とカウントで始まり、間奏では、ふたりはお立ち台に上がって会場を盛り上げ、最後は〈せーの〉というかけ声に合わせてジャンプした。

アンコールではライブを振り返り、「体感だと“あっと言う間にここまで来ちゃったよ~!”って思いつつも、それだけ楽しさがギュギュギュっとした濃い二日間を過ごせた。みんなと会えて良かった」とクララ。「(クララをこんなに笑顔にさせて)みんなやるじゃん! って思った(笑)。私も幸せいっぱいで、何回“ありがとう”を言っても足りないくらい最高でした」とカレン。

自分たちでペイントを施したデニムの衣装の話の流れから、「クララは密かにカレンのことを思ってくれてるんだよ。恥ずかしくて言えないだけでしょ?」と、いたずらっぽく話しかけたカレン。クララは「言えるよ(笑)。『Surely』のとき、ひざをついてカレンを見上げる体勢になるんだけど、“素敵だな”って。カレンと一緒にできて良かった、楽しいなって感じながら歌ってたんだよ!」と告白。ふたりの仲の良さにほっこりした空気が漂った会場。ファンのにやけ顔も止まらない。

Wアンコールでは6月21日にリリースされる企画シングル「淋しい熱帯魚」の表題曲を披露した。同曲は1989年にリリースされたアイドルデュオWinkのヒット曲をカバーしたもので、大人の世代には懐かしく若い世代には新鮮。まるで人形のようなドレスと無表情、思わずマネしたくなる独特なダンスなど、当時も話題になったポイントをふたりは見事に完コピして会場を沸かせた。実はデビュー時のClariSのコンセプトが「21世紀のWink」だったとのこと。「30年経ってWinkさんをカバーさせていただけるのは嬉しい」とクララ。「ジャケットや衣装も、Winkさんへのリスペクトを込めてオマージュさせていただきました」とカレン。立ち位置をいつもとは逆にして、本家の身重差も表現した徹底ぶり。本当は嬉しくて楽しくて笑顔で歌いたかっただろうが、そこはグッと堪えて無表情を貫きWinkになりきった。

「ALIVE」を足がかりに、それとは全く異なる角度から、「淋しい熱帯魚」のカバーという次の一手を見せてくれたClariS。「ライブをやるたびに初めてのことが増えてパワーアップして行く私たちを、こうしてみんなに見守っていただけてすごく幸せを感じています」とクララ。未来の彼女たちは、どんな“Neo Sparkle”を見せてくれるのか、ファンと一緒に見届けたい。

アニメージュプラス編集部

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