• 『劇場版マクロスF 虚空歌姫』に込められた総集編を超えたこだわり【日曜アニメ劇場】
  • 『劇場版マクロスF 虚空歌姫』に込められた総集編を超えたこだわり【日曜アニメ劇場】
2023.03.11

『劇場版マクロスF 虚空歌姫』に込められた総集編を超えたこだわり【日曜アニメ劇場】

(C)2009 BIGWEST/MACROSS F PROJECT

BS12トゥエルビ〈日曜アニメ劇場〉で3月12日、19日の2週にわたり『劇場版マクロスF』2部作が連続放送される。3月12日(日)19時から放送されるのは前編『劇場版マクロスF 虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜』(2009)。
大好評だったTVシリーズを再構築して描かれるのは、壮大な宇宙を舞台に繰り広げられる〈歌〉と〈戦い〉と〈恋〉の物語だ。

『マクロスF』は、2008年に〈マクロスシリーズ〉生誕25周年(第1作『超時空要塞マクロス』は1982〜1983年放送)を記念して制作されたTVシリーズだ。
原作・総監督の河森正治はマクロスを象徴する可変戦闘機・バルキリーのメカデザイン、シリーズ最初の劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』の監督も手がけた〈マクロスシリーズ〉の産みの親ともいえる存在。そして監督は、後に『IS〈インフィニット・ストラトス〉』や『転生したらスライムだった件』を手掛けることになる菊地康仁。
シリーズ構成・脚本は『舞-HiME』『コードギアス 反逆のルルーシュ』などで注目を集めた吉野弘幸。そして音楽は『カウボーイビバップ』、『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズを手がけた菅野よう子。河森を中心に集まった豪華なメインスタッフは、『マクロス』シリーズを象徴する〈歌〉、〈メカアクション〉、〈恋愛/三角関係〉という三つの要素をより現代的にブラッシュアップ、“新世代のマクロス” として多くのファンの心を摑むことに成功した。

今回放送される『劇場版マクロスF』は、そんなTVシリーズの好評を受けて制作された劇場用アニメーション。基本的な世界設定や登場人物、一部の映像はTVシリーズから引き継がれているが、いわゆる総集編とは違った「もうひとつの『マクロスF』の物語」として語り直されているのが大きな特徴だ。

西暦2059年、新天地を目指し航海する超長距離移民船団〈マクロス・フロンティア〉で、船団〈マクロス・ギャラクシー〉のトップスター歌手シェリル・ノームのライブが開催。その最中に、巨大な昆虫型異星生命体「バジュラ」の襲撃を受ける。混乱の中、パイロットを目指す少年・早乙女アルトは、歌手を目指す少女ランカ・リー、そしてシェリルと偶然巡り合う。
やがてアルトは民間軍事企業S.M.S.に入隊、バルキリーのパイロットとしてバジュラとの戦いに身を投じることに。ランカはアイドルを目指して下積みの日々を送り、一方シェリルには「ギャラクシー船団のスパイなのではないか?」という嫌疑が掛けられる。
激化するバジュラとの戦いの中で様々な人々の思惑が交錯し、アルト、シェリル、ランカの関係も複雑に絡み合っていく……。


(C)2009 BIGWEST/MACROSS F PROJECT

アニメージュプラス編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事

RELATED関連する記事

RANKING

人気記事