• マハラージャンが「くらえ!テレパシー」に込めたアニソン独自の魅力
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2023.02.15

マハラージャンが「くらえ!テレパシー」に込めたアニソン独自の魅力

マハラージャン「くらえ!テレパシー」ジャケット (C)柳田史太・星海社/トモちゃんは女の子!製作委員会

ボーイッシュな女の子と幼なじみの男の子が織り成す、不器用ながらも真っ直ぐな恋愛模様を描く話題のアニメ『トモちゃんは女の子!』。そのオープニングテーマ「くらえ!テレパシー」を歌うのは、独特の風貌とキャッチーで個性的な楽曲で注目を集めているマハラージャンだ。
原作を細部まで読み込んだからこそのギミックが満載された楽曲は、どのようにして生まれたのか。ロングインタビュー前半戦は、マハラージャンをすっかり虜にした『トモちゃんは女の子!』の魅力について語ってもらった。

■行間を映像で読ませる監督の力に脱帽

――今回初のアニメタイアップということですが、お話が来た時どう思われましたか。

今はアーティストがアニメのテーマソングを担当することが多いですが、どの曲もみんなカッコいいですよね。「自分もやりたい!」と強めに思っていたので、とても嬉しかったです。

――もともとアニメはご覧になるほうですか?

すごく観ます(笑)。今のアニメは大人も楽しめる芸術性が高く示唆に富む作品が多くて、昔のようにオタクだけのものではなくなっていますからね。

――「くらえ!テレパシー」はアニメ『トモちゃんは女の子!』のオープニングテーマですが、原作コミックスは読まれたのですか?

はい。僕はラブコメをほとんど読んだことがなかったのですが、調べたら2016年の第2回「次にくるマンガ大賞」でWEBマンガ部門1位に輝いた作品なんですね。「これはすごいぞ!」と思って読んだら、めちゃめちゃ面白くてびっくりしました。
4コマ漫画形式ですけれど、必ずキュンキュンするポイントがあって、ツボを刺激してくる感じがあります。狙いも明確だし、キャラクターがしっかり描かれていてちゃんと生きているというか……ちょっと上から目線みたいになってしまって申し訳ないのですが、本当にすごく良い作品だなと思いました。

――アニメになったことでよりキャラクターが生き生きとして、キュンキュン度合いも高くなりましたね。

それはきっと、監督の難波日登志さんの手腕なんでしょうね。行間を映像で読ませる心理描写が巧みで、ある意味とても文学的な作品だなと思える場面もありましたから。
例えば第1話で、淳一郎がトモちゃんの親友のみすずから「もしトモに彼氏ができたらどうするの?」と言われ、彼女を雨の中に突き飛ばす場面があったじゃないですか。漫画だとそこまで読み切れていなかったのですが、アニメになってその行動を観た時、何も喋らないけれどトモちゃんを友達として見たいけど好きで、その気持ちが上手く表現できないでいる淳一郎の気持ちがすごく理解できたんですね。

――淳一郎に感情移入をした?

そうですね。あとは第3話でトモちゃんが可愛い服装で待ち合わせに現れて、心では「可愛い」と思っているのにそれを表に出さず、普通の顔で迎えるところ。実は僕もそういうところがあるので、おそらく同じように何も言わず「よし、行くか!」となってしまうでしょうね。ホント、あの感じは「分かるな~」って。

――個人的にお気に入りのキャラクターはいますか?

群堂さんですね。彼女はトモちゃんとは親友なのに、超イジワルじゃないですか(笑)。イジりがいのある人をオモチャにしている距離感が絶妙で、面白い立ち位置のキャラクターだなと思いました。


(C)柳田史太・星海社/トモちゃんは女の子!製作委員会

アニメージュプラス編集部

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