ルパン三世ならではの娯楽を詰め込んだ『アルカトラズコネクション』【日曜アニメ劇場】

原作：モンキー・パンチ（C）TMS・NTV

1月15日（日）19時よりBS12トゥエルビ〈日曜アニメ劇場〉にて、『ルパン三世アルカトラズコネクション』が放送される。
TVSP第13弾として2001年8月に初放送された “21世紀最初のルパン” でもある本作は、見どころ満載、サービス満点の華麗なるエンタテインメントだ。

ルパン一味が大胆な手段でカジノ船に侵入、大金を奪おうとするという派手なシーンからスタートする本作。実はこのカジノ船にはある秘密が隠されており、ルパンの本当の目的もそこにあったということが明らかになる。カジノ船の持ち主だったマフィアは密かにある計画を進めており、その奥にはさらなる謎の組織が控えていたのだ。
ルパン一味を襲う組織の殺し屋たち。
サンフランシスコ市街で繰り広げられる追跡劇。
もちろんお馴染み銭形警部も登場し、ルパンを追いつつ奇妙な形で事件に巻き込まれていく。
ケネディ暗殺事件の闇も絡みながらたどり着くクライマックスの舞台は、サンフランシスコ湾に浮かぶ “脱獄不能” の刑務所・アルカトラズだ。

二転三転とめまぐるしい展開を見せるストーリーはスリリングだが、個々の場面は明るくコミカルで、全編通してリラックスして楽しめる。またダイナミックなアクションも魅力的で、ルパンや次元による銃を使った見せ場も多い。
そんな本作の特徴が凝縮されているのが、カジノ船に侵入したルパン一味が軽快な活劇を繰り広げるOPだ。原画には後に『天元突破グレンラガン』、『キルラキル』、『プロメア』を監督する今石洋之も参加しており、トリッキーかつダイナミックな独特のアニメーションでストーリーの幕開けを派手に盛り上げている。

また本作は、ゲストキャストにも注目してほしい。
銭形警部の “相棒” として登場するサンフランシスコ市警のテリー警部補を演じるのは、映画『ルパン三世カリオストロの城』でカリオストロ伯爵を演じた石田太郎。納谷悟朗と繰り広げるベテラン同士の軽妙なやりとりは、石田のもうひとつの当たり役である『刑事コロンボ』コロンボ刑事を彷彿とさせるテリー警部補のルックスもあって、ある意味2大名キャラクターの共演と言える大きな見どころとなっている。
さらに、現在次元大介役を担当している大塚明夫が、謎の組織の殺し屋・アンディを演じているのもチェックしておきたいポイントだ。

多彩な要素が織り込まれた壮大なストーリーと軽快なアクションーー『ルパン三世』ならではの明るさ・快活さをとことん堪能できる１作をぜひお見逃しなく。