• 『シン・ゴジラ』樋口真嗣の出発点『ガメラ 大怪獣空中決戦』【日曜アニメ劇場】
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2023.01.21

『シン・ゴジラ』樋口真嗣の出発点『ガメラ 大怪獣空中決戦』【日曜アニメ劇場】

(C)KADOKAWA 日本テレビ 博報堂DYメディアパートナーズ/1995

BS12トゥエルビ〈日曜アニメ劇場〉では特別編として〈平成ガメラ〉三部作を1月~3月にピックアップ、1月22日(日)19時から第1作『ガメラ 大怪獣空中決戦』(4Kデジタル修復版)が放送される。
1995年に公開された本作は昭和の子供たちを熱狂させた『ガメラ』シリーズをリブート、令和の現在にまで続く特撮怪獣映画の新しい可能性を提示した映画史に残る重要作だ。

1965年から1980年までに全8作の映画が公開された『ガメラ』シリーズ(〈昭和ガメラ〉とも呼ばれる)は、東宝の『ゴジラ』シリーズに対抗して企画された大映の特撮怪獣映画。口から炎を吐き空を飛ぶ "巨大なカメ" という趣のガメラは独特の親しみやすさを感じさせ、ゴジラにも勝るとも劣らぬ人気を博した。
そんなガメラを、シリーズ開始30年周年記念で復活させたのが本作『大怪獣空中決戦』。〈昭和ガメラ〉でのライバル代表格だった飛行怪獣・ギャオスが登場、二大怪獣の壮絶な戦いとそれに巻き込まれる人間たちのドラマが描かれていく。

今でこそ傑作との評価が定着している〈平成ガメラ〉だが、前評判は決して高くはなかった。
当時は平成『ゴジラ』シリーズが特撮・怪獣ファンの間で日本特撮映画の定番タイトルになっていたこと、またかつての〈昭和『ガメラ』〉シリーズが「子供の味方・ガメラ」を強調した低年齢層向けのストーリーや演出のイメージをまとっていたことから「なぜ、いまさらガメラを作る必要が?」というムードが支配的に漂っていたからだ。

しかし、実際に映画が公開されるとその空気は一変、うるさ型のファンをも唸らせる重厚なドラマや特撮、昭和の佇まいを残しながら巨大さや不気味さ、畏怖さえも感じさせるガメラのアップデートされた存在感がファンを魅了し、やがて『ガメラ2 レギオン襲来』、『ガメラ3 邪神〈イリス〉降臨』と続く〈平成ガメラ〉三部作として深化していくことになる。
▲もし現実世界に怪獣が現れたら……その驚きがビビッドに伝わる映像

(C)KADOKAWA 日本テレビ 博報堂DYメディアパートナーズ/1995

アニメージュプラス編集部

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