• ついに公開!『銀英伝』4thシーズン「策謀」第一章完成披露上映会レポ
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2022.10.01

ついに公開!『銀英伝』4thシーズン「策謀」第一章完成披露上映会レポ

(C)田中芳樹/銀河英雄伝説 Die Neue These 製作委員会


次に、「要塞対要塞」のエピソードでの演出面のこだわりを聞かれた多田監督は、『激突』で、その決着までが描かれなかった理由を語る。
多田「実は、当初の構成では『要塞対要塞』の話は3話で終結させる予定でした、でも、戦い方をもっときちんと見せようとか、ノイエらしく人物の描写にもっとカメラを寄せていこうとかやっていたら、丸っと1話分増えてしまったんです。これにより要塞対要塞の決着が「策謀」に持ち越されてしまったんです。でも、ケンプだけでなく、いろいろな登場人物のやりとりも増量されているので、そこを見せ場として考えて作っていました」

その後、多田監督の話も交えながら、キャストの二人から見た、ラインハルトとオーベルシュタイン、それぞれの魅力などが語られた。

終了の時間も近づき、最後に質問されたのは、第一章から始まる『策謀』の見どころ。

宮野「僕は、改めて(アニメで)戦争を扱うってすごいことだなと思いましたし、これが戦争なのかと思ったら、本当に怖くなってしまって……。でも、アニメというエンタメを通して、それを伝えていく側にいるのだから、しっかりとその本質を伝えていけたらとすごく思いましたし、そういうものも感じられる作品になっているはずです」

諏訪部「期せずして、現実社会も世界的にとても不安定な状態になっているので、帝国や同盟が内包している様々な社会不安にリアリティを感じる方が結構いらっしゃるのではないでしょうか。もちろんメインの登場人物たちが物語を動かしているわけですが、世界はやはり多くの民衆、民意によって成り立っているんですよね。そういう部分が垣間見えるのも本作の魅力のひとつだと思っているので、どうぞお見逃しなく」

多田「『策謀』のティザービジュアルで、一番大きく描かれていたのはあの人だというところでも、見どころは分かるかなと思います。視点が銀河帝国と自由惑星同盟の軍隊のぶつかり合いだけじゃないんですよね。政治とか経済とか…何によって、この世界の物事が動いているのか。『策謀』では、二大勢力ではない、もう一つの勢力も時間をつかって描いていますので、そこを楽しみにして欲しいですね」

上映開始がますます楽しみになったところで、トークパートは終了。オフィシャルカメラマンによる撮影の後、多田監督、諏訪部さん、宮野さんの順に、最後の挨拶を述べた。

その中で宮野さんが熱く語ったのが、舞台挨拶の前にちょうど同日別会場で開催されていた原作40周年イベントで共演した原作者の田中芳樹先生へのリスペクト。
宮野「いつまでも謙虚な姿勢で面白いものを書き続ける。田中先生がそういう想いで書かれた作品が40年前から続いていて、そこに僕も参加できている。この奇跡を、これからも本当に大事にしたいと思っています。『策謀』は第三章まであるのですが、みなさんの応援があれば、もっともっとたくさん、その先の機会も巡ってくると思いますので、今後とも『銀英伝』の応援をよろしくお願いします。そして、今日は存分に楽しんで帰ってください。本日はありがとうございました」

大きな拍手の中、登壇者は退場。『銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀』第一章の完成披露舞台挨拶は終了した。

そして、9月30日(金)に上映開始となったフォースシーズン「策謀」第一章冒頭につく、サードシーズン「激突」のダイジェスト映像が解禁! こちらもあわせて要チェックだ。

【サードシーズン「激突」要塞対要塞ダイジェスト映像】

>>>イベントの様子を見る(写真6点)

(C)田中芳樹/銀河英雄伝説 Die Neue These 製作委員会

アニメージュプラス編集部

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