• 『アオアシ』江口拓也と西山宏太朗が語る「敗者復活」の熱き鼓動
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2022.09.24

『アオアシ』江口拓也と西山宏太朗が語る「敗者復活」の熱き鼓動

(左から)中野淳之介役・西山宏太朗さん、金田晃教役・江口拓也さん

小林有吾が「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館刊)で連載中の大人気サッカーマンガを原作にしたテレビアニメ『アオアシ』が遂に最終回を迎えた。
アシト(青井葦人)が所属する東京シティ・エスペリオンFC・ユースのBチームは、ついに因縁の相手ともいえる強敵・東京武蔵野蹴球団ユースと激突することになった。全勝中で勢いにのる武蔵野に先制点を取られ動揺するアシトたち。しかし混乱の中、チームは逆転に向けて動きだす――。

エスペリオンユースのセレクション不合格の挫折を経て、武蔵野の主力選手としてアシトの前に立ちふさがった金田晃教役・江口拓也さんと中野淳之介役・西山宏太朗さんに、作品の魅力や演じてみての感想などについて語っていただいた。

──『アオアシ』の原作コミックスを読んだ際の感想からお聞かせください。

江口 オーディションのお話しをいただいたときに原作を読んだのですが、夢中になってしまって、一日で最新巻まで読んじゃいました。それぐらい勢いがある作品でしたね。

西山 僕も読んでみて、作品のテンポ感というか吸引力がすごくて目が離せなくなってしまいました。そしてこの熱量をどうやってアニメにするんだろうなと思っていました。

──お二人が演じている金田と中野ですが、それぞれどのような印象がありますか?

江口 金田は怒りをエネルギーに置き換えて前に進むタイプの人物です。ただその怒りは逆恨みという、ホントに危ういキャラクターでして(笑)。
でもそのダメさ具合を自分でも分かってるからこそ、ストイックに自分に課したトレーニングをこなしていけるんだろうなって思っています。

西山 最初に中野くんを見た時「一人だけ描いている先生が違うのかな?」と思うくらい、つぶらな瞳が印象的でした。すごくかわいらしい男の子だなって思った記憶があります。

──演じているキャラに共感する部分はありますか?

江口 自分にはあまり「怒り」の感情がないので、その部分はよく分からなかったんです。なので金田を演じる前にはアプリゲームでわざと負けることで、新鮮な怒りの感情を溜めてから収録に行くようにしてますね(笑)

西山 僕はバスケットボールを学生時代にやっていたこともあり、最初は自分と似てるところがあるんじゃないかと思っていたのですが、中野くんのひたむきにサッカーに打ち込む姿と熱量がすごすぎて、もうそんなこと軽々しく言えませんね。「僕らは本当に努力した」という言葉を口に出来る彼の姿にリスペクトを感じます。

──初登場のエスペリオンユースの入団受験時と現在を、どう演じ分けていますか?

江口 最初に演じた時の金田は「夢に向かって真っ直ぐ!」といった感じで、ピュアなところからスタートしましたが、再登場時にはもう完全に歪みきってるというか……「信じるのは自分だけ」みたいなイメージです。
体格もガラッと変わっていますし、もはやサッカー選手の気合いじゃないんですよ。「あれ? 『アオアシ』戦国ものだったか?」みたいな感じで。

西山 それ、すごく分かります(笑)。

江口 毎回収録が早い時間帯だったんですけど、夕方収録にしたいなってくらいにハードでした(笑)。

西山 中野くんは、当時不安そうな雰囲気が多々あったりしたんですね。でも再登場時には相手の目を見てしっかりと伝えることが出来るようになっていて、すっかり強くなっていたんです。なので、それをお芝居でも出せるようにとは思っていました。髪型もツンツンヘアになっていましたし、もしかして形から入るタイプなのかも(笑)。

──ちなみにお二人が最近体験した「敗者復活」というと?

江口 仕事が終わった後の晩酌からの復活ですね。いつも負けないようにって思っているんですけれど、毎回酔いに負けては復活するの繰り返しです(笑)

西山 そうですね……この『アオアシ』のオーディションかな? 実は当初違うキャラクターを受けてダメだったんですが、その後中野役で受かったんですよ。そんな形で僕を見いだしてもらえたことは、メチャクチャ嬉しかったです。

──お二人は金田や中野の様に、勝利への執着心がある方でしょうか。

江口 僕はないですね。僕も学生時代バスケをやってましたが、勝つための練習が本当に嫌で。楽しくやりたいだけなのにって思っていました。勝ち負けじゃない部分に価値を見出す方がいいと思っています。

西山 僕も勝ち負けには正直執着はあんまりなくて。ご縁があったところで精一杯頑張って、自分自身が納得できる結果を出すことができれば……という感じです。綺麗に言うと「自分に勝つ」ということですことですかね……これ、メッチャ恥ずかしいですね(笑)。

(C)小林有吾・小学館/「アオアシ」製作委員会

アニメージュプラス編集部

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