──作中で、他に気になるキャラはいますか?江口 僕は大友(栄作)が好きですね。飄々として一見強いのか弱いのかが分からないけれど、実はメチャクチャすごい奴、みたいな。空気を読んでチームを盛り上げる彼の立ち振る舞いは素晴らしいと思います。
西山 僕はもうド直球にアシトが好きです。サッカーに取り憑かれたような目線や言動が、あまりにも自分とかけ離れていて、すごく魅力的に映ってますね。
演じている大鈴(功起)くんも、お芝居に作品への愛が溢れていて、アフレコでは台本をほとんど見ないで大丈夫なくらいに読み込んできていてすごいなって。
──アフレコのお話が出ましたが、収録現場の様子はいかかですか。江口 ホントに部室って感じがしたよね?
西山 確かにそうですね(笑)。
江口 キャストの皆さんがそれぞれのキャラクターに寄ってる部分があって。そんな仲の良さがある現場なので、こちらも「何をやったら面白いかな」って挑みやすくなる活気のある現場でした。
西山 音響監督のはた(しょう二)さんが、包み込むような空気感で演技を受け止めてくださるんですよ。アドリブに挑戦しやすい雰囲気がすごくあって、とてもやりやすかったです。
──エスペリオンVS武蔵野戦のお薦めポイントをお聞かせ下さい。江口 金田としては「殺るか殺られるか」の合戦感覚で来ていますので(笑)、お互い負けん気が強いからこそ生まれるドラマに注目してほしいです。
演じていて「金田、生きてるな」ってすごく思いました。そんな一瞬のきらめきを、ぜひ感じてください。
西山 「この相手には絶対に勝ちたい!」という思いでずっと練習してきたその熱量を楽しんでほしいなって思います。金田の絶叫はとにかくすごいし、中野くんも掛け声一つひとつに闘志があふれています。そんな二人が一緒に励んできた時間が報われるこの試合を、ぜひ皆さんにも観ていただけたら嬉しいです。
──金田と中野には、この試合を通じてどういった成長を遂げてほしいと思いますか?江口 今まで「仲間なんていらない」なんて言っていたんですけど、最後の最後に心折れそうになった金田を奮起させるのは仲間たちなんですよね。いいチームに巡り合えたっていうことを金田には改めて感じてもらえたら、そして人は常に変わっていかないといけないものだっていうことに気付いてほしいと思っています。
西山 中野くんにはエスペリオンユースと互角に戦えるチームを作ってきたことをしっかりと受け止めて、それを自信にしていってもらえたらと思います。努力は絶対に嘘をつかないわけですから。そして勝敗を超えた先にあるものを見据えて、これからも少しずつ成長していってくれたなら良いですよね。
江口拓也(えぐち たくや)5月22日。81プロデュース所属。主な出演作は『SPY×FAMILY』(ロイド・フォージャー)、『ヒロインたるもの!~嫌われヒロインと内緒のお仕事~』(柴崎健)、『東京リベンジャーズ』(半間修二)、『ヴィジュアルプリズン』(サガ・ラトゥール)ほか。
西山宏太朗(にしやま こうたろう)10月11日生まれ。81プロデュース所属。主な出演作は『ダンス・ダンス・ダンスール』(田倉大和)、『RE-MAIN』(岡栄太)、『GET UP!GET LIVE!』(東沢楓)、『A3! -SPRING&SUMMER-』(皆木綴)、『マジカパーティ』(シルヴァー)ほか。
>>>『アオアシ』クライマックスの場面カット、江口拓也さん、西山宏太朗さんの写真を見る(写真40点)(C)小林有吾・小学館/「アオアシ」製作委員会