現在放送中のTVアニメ『東京ミュウミュウ にゅ~♡』。第6話で藤原ざくろ(ミュウザクロ)が仲間に加わり、ようやく5人全員が揃うことに! そんな彼女たちを支えるカフェミュウミュウの二人、ミュウミュウの司令塔・白金稜を演じる中村悠一さん、その右腕・赤坂圭一郎を演じる白井悠介さんにお話をうかがいました。──台本を読まれていかがでしたか? 女児向け作品かと思いきや、お話の内容的には結構重たいテーマも取り扱っていますよね。中村 環境問題が根本に描かれていますよね。それを(前作アニメ放送時の)約20年前から言っているのに、「一向に良くなっていないじゃないか!」とこっそり思ったりもするんですけれど(笑)。
白井 (笑)。
中村 20年経ってもまだ言っているということは、人間が生きていく上でずっと残っている課題とテーマなんだなと、作中で改めて感じました。それが観ている子たちに伝わればいいし、伝わらなくてもファンタジーのお話として、女の子たちの友情や恋愛模様を楽しんでもらえばいいと思います。
白井 観方によっていろいろな角度から観られる作品ですよね。時代に合わせてブラッシュアップもされているので、前作を知っている方も楽しんでいただけると感じました。
──演じるにあたって意識されたことをお聞かせください。中村 白金は本人が意識しているのか無意識的なのか分からないですが、(桃宮)いちごに対してはちょっとキツく当たったり、冷たく取れるような言葉遣いが見受けられたりします。他のメンバーに対してや、それこそミュウミュウを指揮する司令塔としているときは、そういう要素はないんですよね。だから自分で気付いているか気付いていないか分からないような、いちごに対しての温度感はちょっと気を付けながら演じています。
白井 赤坂さんはメインの登場人物の中で年上というか大人な役ですので、大人らしい包容力のある感じや余裕を意識してやっています。それと女性にすごく優しいジェントルな一面がありまして、お店での接客も手慣れている感じが垣間見えるシーンがあるので、そういうところも、何と言いますか……お客さんを落とす勢いでやっています(笑)。
中村 そんな気持ちで働いていたのか!(笑)
白井 赤坂さんは違うでしょうけれど、僕はそういう気持ちです(笑)。ディレクションでも「もっとやっちゃっていいですよ」とおっしゃっていただいたので、「お嬢様方?」みたいな、ちょっとハートマークが付いているような感じを出していますね。
──中村さんは、何か印象に残っているディレクションはありましたか?中村 特におっしゃっていただいたことはなくて、どちらかというと自分の中で気を付ける点が多いなという感じでした。一番はやっぱりいちごに対してのところですよね。この先のお話でいちごと絡むシーンがどんどん増えてくるんですけれど、具体的に「じゃあ異性として見てるか」というような話はまだそこまで深く入っていかないし、本人もそういうつもりはまだないというか、気づいていない。
──現時点では、いちごとの恋愛に発展するのかどうか微妙なラインですよね。中村 そうですね。ま、他の子たちよりは特別視というか、ちょっと違うような感情はあるのかなという表現はあるんですけれど。それが白金にとって恋愛的なものなのかどうかという描写はないですし、僕もそこは入れてないつもりではいます。
──二人のやり取りで言うと、第4話でのおにぎりのシーンぐらいですよね。中村 あぁ、白金の部屋でのシーンですね。
白井 どちらかと言うと、いちごのほうがドキッとしているのかもしれない。
中村 いや、誰にでもドキッとしているからな(笑)。
白井 確かにそうですね(笑)。
──先行上映会の時も、「いちごのガードが緩い」と盛り上がっていました。中村 そう、すぐアゴを奪われるんです。
(C)征海美亜・吉田玲子・講談社/「東京ミュウミュウにゅ~」製作委員会