──実際に役を演じてみて、意外に感じた部分や新たな発見などはありますか?高橋 リリスは、割とポーカーフェイスなキャラクターという印象だったんですけれど、「もっと楽しんじゃっていい」とディレクションで言われたのが印象的でした。
大人なところを見せて、もっと信頼されたいと思うが故の攻めでも、リリスはそれを楽しんでやっているんだということにアフレコで演じて気づきました。
早見 ゆうりは普通の少年じゃなくて、屋敷の主人でもあったりするので、子供ながらに “主” として頑張っている……その背伸びしている感じが、とても可愛いなと思っています。
それに、無意識のうちにリリスを懐深く包み込むような、生まれ持った器の大きさみたいなものもあって。そんな一面は、アフレコをしたことで感じられるようになりました。
──キャラクターとご自身とで、似ていると感じる部分はありますでしょうか?高橋 恋愛するなら積極的に行きたい派なので、リリスの気持ちはよく分かります。攻めたいというか、「反応を見たい!」って思うんですよね。
早見 そうなんだ! 初めて知った(笑)。
高橋 待つよりは行動したい派です。ただ、リリスについては「その攻め方、合ってる……?」と思っちゃいますけど(笑)。
早見 私とゆうりは、似てるところってあるかな……? でも、会話のテンポというか、まるでキャッチボールをしているようなやりとりは、演じていてすごくやりやすいところではあります。
──キャラクター同士の掛け合いが楽しい作品ですが、アフレコ現場の雰囲気はいかがですか?高橋 掛け合いのテンポは、個人的には原作を読んでいた時に感じた “速さ” より、 “温かさ” を優先しているように感じました。
早見 そうですね。コメディやギャグに寄り過ぎない、穏やかに進んでいく心地よさがあります。アフレコは李依ちゃんと一緒に録らせてもらったのですが、相手がいることで「一人だったら、こんな言い方しないだろうな」っていうことを現場でどんどん足したくなっちゃうこともあって。
高橋 私もです! そこに坊ちゃまがいるというだけでもう可愛くて……アフレコでは、「こんな風に言ってみたい」という気持ちが沸き上がってくることもあります。
──ゆうりとリリスのリアルな距離感にも注目ですね! それでは最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。高橋 アニメ化が発表されて放送開始するまで短かったので、皆様をあまりお待たせすることなく作品をお届けできているんじゃないかなと。私たちもアフレコを引き続き頑張っていきますので、ぜひオンエアを楽しみにしていてくださいね。
早見 とても温かくて和やかな作品だと感じています。一日の疲れをそっと癒してくれるような、そんなほっこりしたお話になっていますので、ぜひのんびりとご覧いただけたらと思います。
早見沙織(はやみ さおり)5月29日生まれ。東京都出身。アイムエンタープライズ所属。主な出演作は、『SPY×FAMILY』(ヨル・フォージャー)、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(レオナ)、『RWBY 氷雪帝国』(ルビー・ローズ)、『聖剣伝説 Legend of Mana -The Teardrop Crystal-』(セラフィナ)ほか。
高橋李依(たかはし りえ)2月27日生まれ。埼玉県出身。81プロデュース所属。『からかい上手の高木さん』(高木さん)、『ゆるキャン△』(斉藤恵那)、『彼女、お借りします』(桜沢墨)、『オリエント』(服部つぐみ)ほか。
>>>『最近雇ったメイドが怪しい』場面カット、OP&EDカットを見る(写真25点)(C)昆布わかめ/SQUARE ENIX・「最近雇ったメイドが怪しい」製作委員会