SparQlew最新アルバム『neon』は4人の新たなスタートを飾る意欲作

──そのほかの収録曲のうち、歌うのが難しかった曲や、歌詞や曲調が気に入っている曲などあればお聞かせください。

上村　僕は『LOVE SIGNAL』が気に入っています。シティポップ調の曲で、歌い出しのところのハマり方や緩やかだけどリズム感のあるサビとかがすごく好きで。何回聴いても飽きない曲だなと思います。

吉永　今回のアルバムにはメロディが良い曲がたくさん集まってるんですが、特に『Future＋』はお気に入りです。今までもバンドサウンドは歌ってきましたが、ちょっとロンリーウルフ感や泥臭さを感じさせるところがすごく自分に刺さりました。
歌詞もめちゃくちゃ詩的で、音のハマりが気持ちいいんですよ。ライブハウスで歌うにはピッタリの曲だなって、今から夏のライブツアーが楽しみです。

堀江　歌詞の雰囲気や全体的なイメージでいうと『レジリエンス』がお気に入りですね。今の僕たちを表現したような、真っ直ぐじゃないちょっと斜めにかまえたような闘志がオシャレな歌詞で書かれている曲で、気持ちを乗せて歌いやすかったです。

保住　僕は『Welcome to SparQlew』ですね。メンバーの紹介曲なのですが、自分が担当した瞬の紹介パートは気持ちよく歌わせてもらいました。レコーディングでは瞬の完コピをしようと、事前にその部分を本人に歌ってもらって、ボイスメモに録ったものを参考に歌いました（笑）。

──他にもレコーディング時の裏話がありましたらお聞かせください。

上村　『レジリエンス』からスタートして、制作期間は半年ぐらいだったと思います。『Fan×Fun Time 2022』のリハーサルと並行するようにアルバムの制作もしていた時期もあったので、後半は結構追い込むようにして作っていきました。
今回はスタッフさんとの打ち合わせに一から参加させてもらっていたこともあって、全体像は最初から見えていたんです。なので、レコーディングは大変でしたが、「今日はこの段階まで行けたな」とか「次の曲でこのステップに進めるな」といった手ごたえを毎回感じることができました。

堀江　曲を頭に叩き込んで、それを全力で出していくみたいな今までよりハードさもありました。

吉永　曲自体もめちゃくちゃ難しくて！　自分のスキルの限界ラインを毎回ちょっとずつ超えてくる感じだったので、「この曲、難しくて苦手かもしれないです」ってレコーディングのたびに言っていたら5曲連続で言う羽目になったりしました（笑）。でも、おかげで自分の成長につながるアルバムになったのかなと感じています。

保住　僕も毎回予定通りにレコーディングが終わらず、いつも収録時間をオーバーしていました。ハモリもそれぞれラインを分けて録っていたり、今まで以上にボリュームたっぷりの収録でした。