コトヤマ原作の大人気コミックをTVアニメ化した『よふかしのうた』。不登校の中学生・夜守コウが初めて独りで家を抜け出した夜、暗闇の街で出会ったのは謎の美少女吸血鬼・七草ナズナだった。二人で過ごす「よふかし」の日々は、決して太陽の下では味わえないミステリアスなムードと青春のときめきを併せて楽しませてくれる。今回はナズナ役を演じる雨宮天さんに、本作出演の意気込みや作品の魅力などを語っていただいた。
──原作コミックを読まれて、どんな印象を持たれましたか。雨宮 最初は「ミステリアスで怖い感じの作品なのかな」って勝手に予想していました。でもいざ読んでみたら、そういう部分に加えて意外に日常ものの要素が強いお話だったんですね。コウくんとワイワイしているナズナがすごく可愛くて、いい意味で裏切られた作品でした。
──本作出演が決まった時の気持ちは、いかがでしたか。雨宮 オーディションで決まった時、「この役をやれるんだ」という嬉しさと同時に「この役、私でいいのかな」って思ったんです。というのも、ナズナの吸血鬼ならではのカリスマ性や、人を翻弄させる色気など、私が今まで演じてきたどのキャラクターとも似ていないから。まさか自分に決まるとは思ってなかったので、驚きました。
──オーディションの段階では、どんな演技イメージを持って臨まれましたでしょうか。雨宮 原作コミックを結構先まで読ませていただいた上で、ナズナの魅力であるミステリアスな部分と子供っぽい部分のギャップ感みたいなものを際立たせようと、そこを思いっきり演じるように努めました。
──実際に収録が始まってから、新たなディレクションなどはありましたか?雨宮 カリスマ性をバシバシ出すことに関してはかなり意識していたつもりなんですが、ティザーPVを収録する段階で「オーディションの時より、大人っぽいところはもっと大人っぽく、子供っぽいところはもっと子供っぽくやってください」という文章をコトヤマ先生からいただいたんです。なので、そこからさらに軌道修正をさせていただきました。
アフレコが始まってからは、スタッフから「もっとオジサンっぽく」っていう指示がありましたので、結構べらんめぇ口調に変えたりしていますね。
──ナズナと自分の間に、何か似ている部分はあったりしますか。雨宮 ナズナって思っている感情が全部表に出て、すぐムキになったり照れたりするじゃないですか。そんな中学生レベルの感情表現をする感じなんかは、すごく自分とそっくりだなと思って(笑)、共感しつつ演じやすいなと感じています。
──ナズナを演じるために、何か心がけていることは?雨宮 原作コミックを読んだときに感じた、彼女のほとばしるオーラと圧倒されるようなカリスマ性を収録時に出さないといけないと思っています。なので、アフレコ前にはしっかり原作コミックを読み直して、そういう感覚を自分の中にインプットするようにしています。
(C)2022コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会